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統合失調症/双極症 と コロナ感染

統合失調症の患者がCOVID-19に罹患すると、一般人口よりも重症化しやすく寿命が短くなる、という論文を読みました。程度やメカニズムにいくつかの違いがあるものの、双極症についても同様のリスクが指摘されているようです。よく考えれば「確かにそうだな」と思う理由ですが、まとめてみようかと思います。※統合失調症と双極症を並べる理由については、過去の投稿をご参照ください。


COVID-19の重症化リスクを高める理由

※論文一例:COVID-19危険因子としての精神疾患:https://x.gd/n8amP


1)身体的な合併症

双極症はしばしば肥満、糖尿病、高血圧、心血管疾患などの身体的疾患と関連しています。

2)治療の影響

抗精神病薬や気分安定薬は、代謝異常や体重増加を引き起こしやすいです。

3)ライフスタイルの要因

睡眠障害、不規則な生活、運動不足が免疫力を低下させる可能性があります。

4)治療やケアへのアクセスの制限

抑うつや躁状態の影響で医療へのアクセスが遅れることがあり、早期治療が受けられないことがあります。

5)精神的ストレス

パンデミックは大きなストレスとなり、症状の悪化や自己管理能力の低下につながることがあります。


以前の記事と重複しているものもありますが、それだけ外せないポイントかと思います。


寿命が短くなるメカニズム

1)免疫系の弱体化

精神疾患は慢性的な炎症や免疫機能の異常を伴うことが多いです。これにより、感染症に対する防御が弱くなる可能性があります。

2)基礎疾患の悪化

COVID-19が糖尿病や心血管疾患などの基礎疾患を悪化させることで、致命的な結果を招く可能性があります。

3)薬剤の影響

一部の精神科薬は、感染時の炎症反応を悪化させる可能性があります。
例:抗精神病薬は一部の炎症性サイトカイン(IL-6など)に影響を与えることが報告されています。

4)医療へのアクセス不足

精神疾患があることで、一般医療との連携が不十分であったり、早期治療を受けられなかったりすることがあります。


ちなみに統合失調症と双極症のリスクを比較をすると、統合失調症の方がリスクが高いと言われています。その理由として、統合失調症は双極症よりも基礎疾患や社会的孤立が強く関連していることが多いためと言われています。その結果認知機能の低下や治療遵守の問題が重なりやすく、早期治療や予防が難しい場合があるためです。一方で双極症でも代謝障害や心血管疾患の影響によりCOVID-19リスクが高まるため、双極症のリスクも無視できないと考えてもよいでしょう。どちらも治療遵守や社会的支援が得られていればリスクをある程度軽減できるかもしれません。そう思うしかない、というか。


対策として2)以降は、いつものやつです。


1)ワクチン接種:精神疾患がある場合、ワクチン接種の優先対象として考えられています(賛否両論あり。一部の人々に副反応や稀な後遺症が生じる可能性があることも報告されているため)。
2)生活習慣の改善:規則的な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がける。抑うつ時でも少量でも栄養を摂るようにする。
3)医療との連携強化:精神科だけでなく内科との連携を密にし、定期的な健康診断を受ける。
4)ストレス管理:マインドフルネスや心理療法を活用して、ストレスを軽減する。


自己管理と医療のサポートを組み合わせることが大切、ということですね。COVID-19が重症化しやすくなる要因がある、と認識するだけで心構えが違うと思いますが、それにしてもそういった論文がある、のはショックですね。


この年末年始、疎かになりやすいので注意が必要です。食べ過ぎちゃうし睡眠もめちゃくちゃ、運動もせずにTVを見たり。割り切って今だけ、と思ってみるのもいいかなと思います(わたしは後者)。毎日生きてるだけで偉いので、少しの手抜きはまあ仕方ないというのが持論です。


いつものように話が逸れて、手抜き論となってしまいましたが・・・。年末年始の過ごし方についても今後記事にしていこうと思っています。最後までお読みいただきありがとうございました。


衝撃的な投稿するなよ、と思った方、結局手抜き論かよ、と思った方、少しでも参考になった、と思って頂けた方、応援して頂ける方、もしよろしければ「スキ」ボタンを押して頂けると嬉しいです。また機会がありましたらよろしくお願いします。








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