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【読書感想】宵山万華鏡

今日はふしぎな本の世界へ📖
絵本の合間に読む、気になった本の感想を書きます。



はじめに

もりみーと呼ばれる(言ってみたかった笑)本書の著者を知ったのは、いつも私に本の刺激を下さるおうみのひとさんのこの記事。
コメント欄も賑やかで、何だか面白そうだった。

図書館の予約はしたがかなり先になりそうなので、その場ですぐに借りられる本を!とジャケ買いならぬジャケ選(笑)
はてさて初めてのもりみーとして、この本はどうなんでしょうか?(#^^#)



今日の本

『宵山万華鏡』

著者:森見登美彦
発行所:集英社(2009年)


この本、要約すると・・・

要約にチャレンジしています。私の個人的な記録です(^^;)

この本は、




【京都祇園祭、宵山でつながる6つの不思議な話】

  • 宵山姉妹(妹目線:宵山での体験)

  • 宵山金魚(藤田目線:及川の超金魚、初宵山)

  • 宵山劇場(小長井目線:偽祇園祭製作過程)

  • 宵山回廊(千鶴目線:河野伯父と京子、15年前の宵山)

  • 宵山迷宮(柳目線:宵山を繰り返す日々、父の遺品水晶玉)

  • 宵山万華鏡(姉目線:宵山での体験)



感じたこと

万城目ワールドを読んだ時のような最初から心をつかまれることはなかった。でも、1つめの「姉妹」の時はふぅんという感じだったにもかかわらず、2つめ「金魚」あたりから心が動き、3つめ「劇場」の時にはすっかり好きになっていた。

関西に住んでいながら、祇園祭(だったと思う笑)には学生の頃に友人4人と一度だけ出掛けたが、凄い人・人・人だったことしか覚えていない((+_+))
なので、祇園祭が7月の1ヶ月にわたって開催される八坂神社の祭事であることも知らなかった。
宵山とは、通りに露店が並び34基もの山や鉾が巡行される日。
祇園祭行事日程 | 公益財団法人祇園祭山鉾連合会 (gionmatsuri.or.jp)

短編集だが、読んでいくにつれてストーリーがつながっており、あの時のあの人!あそこのあの場所!と、ちりばめられたスパイスを見つけたり、伏線が回収される時の気持ちよさ。
そして京都の町を知らなくても、京都の町を歩いているような(宵山だからかなりの人込みと熱気で優雅に散歩とはいえないけど)感覚になり、
「金魚」の文章ではそのイマジネーションに脱帽し、「劇場」でその舞台裏が描かれていて面白い。
これ、映画や映像になってないんかな?と思わずネット検索したがなく。映像にするのは大変過ぎるんだろうか(笑)

4つめの「回廊」に入ってこれまでと一変した感じがした。
続く「迷宮」でも不思議な話を重ね、最後の「万華鏡」を読み始める。
「姉妹」で妹を連れ出した張本人の姉目線で話が始まる。
え?15年前の事件は?また初めに戻った?と思いながら読んだ。

読み終えて、また「姉妹」から読み返している・・・。
一体なにがどうなってる??

あの「劇場」でのお芝居は、夢幻だったのか??
宵山様は超金魚ではなかった?
これは異世界???

万華鏡が異世界への切符?
1年前の宵山に倒れた柳の父が持っていた水晶玉。
杵塚商店はこの訳を知っていて…?

赤い浴衣をきた女の子は、京ちゃん?宵山様?
消えた叔父は?

伏線回収したと思ったが、出来ていなかった。
ハッキリとした答えがでない。ぐるぐるする。


そうか、これがもりみーなのか!
現実的なのに、非現実的。

まだまだもりみー作品はたくさんある。
やはりハマってしまいそう。

とはいえ、この不思議。
誰か紐解いて教えて欲しい(笑)

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