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#107【絵本】ことば

今日も楽しい絵本の世界へ📚
記録として感想を書いています。




今日の絵本

『ことば』

作/アン・ランド&ポール・ランド
訳/長田弘
発行所/ぽるぷ出版(1994年)




この絵本のテーマは・・・

著者が絵本で伝えたいことや絵本に込めたメッセージ。
私が感じたこの絵本のテーマは、

【ことば】



私が感じた事

表紙カバーの説明によると、この絵本は1957年のニューヨークタイムズ紙による「ベスト・イラストレーション・ブックス・オブ・イヤー」の一冊に選ばれた絵本。

1957年とは67年前になるのですが、当時グラフィック界をリードしてきたポールが描いた絵と、子どもの本で多くの子どもたちを魅了してきたアンのリズムカルなことばによる傑作だそうで、日本で出版されたのも30年前です。

でも斬新なイラストレーションは、現在も古さを全く感じさせません。

可愛いらしい手書きの絵、新聞の切り抜きやアルファベットの文字などを効果的にコラージュさせ子どもたちの目を引く明るい色使いで、ことばというものがどういうものかを伝えています。

ことば、とは・・・

かんがえていることを ちゃんと いいあらわすもの。

『ことば』より

わすれているものを はっきりと おもいだすもの。

『ことば』より


人や物の名前だったり、形容詞だったり、文章だったり。
たくさんのことばの定義が書かれています。

楽しい絵と簡潔で分かりやすい文章で、楽しみながらことばがいかに大切なのかを子どもたちが自然と感じられる気がします。

だれかさんが げんきがないと
おしえてくれるのも ことば。
だれかさんを げんきよく
とびまわらせるのも ことば。

『ことば』より


人間だけがことばを使ってコミュニケーションを図れます。
自分の考えや気持ちを伝えたり、相手が思っていることを聞くことが出来るための有効なツール。
私の思うことばもやはり、「相手に何かを伝えるためのもの」と答えるでしょうか。

この絵本を読んでいると、ことばって懐が大きいなぁとも感じました。
「おはよう」だったり「ありがとう」って言葉を言ったり聞いたりするだけで何だか元気になれちゃうし、「きらきら」とか「がっかり」という言葉にも程度や量は計り知れず…。
目から耳から口から、言葉は様々なことを伝え知ることができる。
私たち人間はその能力を使わなきゃもったいないですね笑


この絵本は日本語に訳された長田弘さんのことばの力も大きく影響していると思いますが、「ことばでしょ?知ってるよ」という少し大きくなった子どもたちにも、言葉のすばらしさ・大切さをもう一度思い出せるいい絵本だと思いました^^


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