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向田邦子さんの世界観

私は先日、『向田邦子 ベスト・エッセイ』というエッセイ集を読んだ。
初めて向田邦子さんのエッセイ集を読んだのだが、
あまりにもスッと心に入ってきて、かなり読みやすかったので驚いた。
私はこのように趣味でエッセイを執筆しているが、人の心にスッと入り込めるような、温かくて優しい文章を書けるようになりたいと思った。
向田邦子さんは脚本家、小説家、エッセイストとして、マルチに活躍された方である。
マルチに何でもこなせる方は尊敬しかないし、とても憧れる。
向田邦子さんは幼い頃から鋭い観察眼を持っており、正義感も強かったそうだ。
ごく平凡な毎日も、向田邦子さんが書く文章だと、パッと明るく、彩り豊かになるような気がする。
このエッセイ集は、家族や食のこと、自分自身、仕事のことなど、日常についてのエッセイが詰まっており、大変面白い作品であった。
エッセイが好きな方は勿論、苦手な方でも気軽に読めそうなくらい、文体は柔らかいため、読みやすいと思う。
文体が柔らかいだけでなく、作者自身の世界観にどっぷり浸れたり、程よく芯があって意志の強さを感じたりできる作品が私はとても好きである。
このエッセイ集の解説を書いたのは角田光代さんという作家だ。
この方の解説を読み、読者を世界観にグッと惹き込む強さや表現力が素晴らしいと思った。
角田光代さんの代表作である『さがしもの』という作品も、今度読んでみたい。
総じて、私は読者の心を射抜き、世界観に惹き込む表現力を身につけていけるよう、精進したいと考えている。

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