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ねえ

あなたは身体をこわばらせ
僕は平気なふりをしていた
さっきまでの陽射しに比べて
ここはあまりにも暗すぎる

やわらかさとあたたかさを感じて
こんどは僕がこわばる番だ
したことがないようなことをして
ふたりはずっと真顔だったな


隣室からラジオの音
廊下をビジネスマンが歩く
浴室に張ったお湯のせいで
白い鏡には何も映らない

繰り返し繰り返し繰り返し
いつまでも揺れて揺れて
僕はあなたに噛みつき
あなたは僕に爪を立てた


僕は動けなくなる
僕が捨てたものも
僕を捨てたものも
あなたの瞳に映っているから

しあわせにはなれない
そう抗ったのに
しあわせになるのよ
あなたがそう言ったんだ


月が味方するみたいに
夜のあなたは美しかった
指と腰が柔らかくしなり
無数の言葉を宙に放った

信じることを罰するというなら
あの日からもう囚われていたんだ
ただ僕はあなたと踊りつづけながら
見て見ぬふりをしていただけだ


ねえ

まちがいを知っても
ただ投げ捨てるしかない
自分が嘘つきだって気づいても
あなたの懺悔を聞く者はいないんだ


ねえ
もうだめだ

あなたが嘘つきだとわかっても
僕はもう立ち去るしかないんだよ
やわらかさもあたたかさもない所へ
ただただむっつりと黙って歩いていく


ねえ
もうだめだよ

ねえ
ねえ


Hey

※この詩と動画の曲は、多少の刺激を得ていることを除けば、関係はありません。



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