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【レストランレビュー】ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション

〜 LA TABLE de Joel Robuchon〜

もはや説明不要
某ガイドブック3ツ星の常連で
食べ歩きしている人なら一度は耳にするだろう。

ちなみに運営しているのはピザーラなどが有名な株式会社フォーシーズ。

コロナ禍なら予約なしでも行けるだろうと思い突撃
案の定、席が取れターブルとはいえロブションを堪能できた
そのレビューをどうぞ!

・オリーブオイル(★★★)

香りが凄い
提供された瞬間に香りがテーブルの上全体に広がる。

またバルサミコ酢の味と香りの鮮烈さも凄い。

初手のオリーブオイルから尋常じゃない

・パン(★)

バタールより小さいフランスパンは香ばしさ旨味と言うことなし
オリーブオイルをつけて食べるとそれだけで満足

四角いパンは見た目通りみっちり詰まったパン
もちろんパサつくとか気泡が云々とかはなく
なめらかな口当たりでそれだけで美味しい。

料理の味の邪魔をしない脇役に徹している印象
このレベルのパンを口直しに使っていいいだろうか?

おかわりしたいが少食なためこれだけで終了(泣)

・アミューズ ブーシュ

L’Amuse-bouche

イベリコ豚の生ハムにパルミジャーノ トマトとバジルのカナッペ

しっかりめに焼かれたカナッペ
生ハムは塩味が穏やかでパルミジャーノの旨味が1番強く感じ
トマトとバジルの爽やかで締める味

美味しいが凡庸。

食事が始まるワクワク感もなく不安だったが・・・

・寒鰤と大根のタルタル 山葵の香り(★★★)

La Sériole délicieux tartare relevé de navet rouge et d’une fleurette au wasabi

赤いのは紅芯大根(こうしんだいこん)

鰤は1mm角で角が潰れていない
技術と包丁の切れ味(手入れ)の素晴らしさが伝わる。

わさびのムースは正直、心の底から感心した。
わさびは常々、刺身でも香りと(特に)刺激が
強過ぎると思っていたので
フランス料理の技法でムース状に仕立て
ちょうど良い香りと刺激が生魚(今回は鰤)と合う。

写真を撮るのを忘れ途中で撮影

・CLOS DU MARQUIS (クロ デュ マルキ) 2013

香りの第一印象はプルーン、チョコレート
口当たりはシルキーでタンニンが良く熟れている印象

2013ヴィンテージの配合は
カベルネソーヴィニヨン 73%、メルロー 18%、カベルネフラン 9%だが
メルローのふっくらした印象を受けた。

カイエットと合わせると柔らかなイメージ

なんと作り手は シャトー レオヴィル ラス カーズ
ラス カーズの(元)セカンドワインで今は独立したブランドらしい。

美酒

・タイムの香る仔羊背肉のロティと肩肉のカイエット ジャガイモのピュレと共に(★★★)

La Côte d’Agneau rôtie à la fleur de thym
crépinette farcie et mini aubergine confite au jus gras

仔羊はオーストラリア産とのこと。
カイエットはメニューだと肩肉だったが鞍下肉と説明された。

仔羊の火入れは完璧で流石としか言いようがない。
表面の焼き具合に中心部のしっとりとした旨味を逃さない絶妙の火入れ。

カイエット(ハンバーグ)は仔羊の香りが生かされていて
口に入れると仔羊の香りが広がり
その後に香辛料を感じ取れてそして旨味が広がる。

じゃがいものピュレは「乳」の香りが強い印象
(発酵バターか、最近の飲みやすい牛乳ではなく
産直牧場産の牛乳のためかは分からない)

また芋と乳だけの甘味を感じ取れる。
なめらかさは「次元」の違う なめらかさ。

仔羊が好物でピュレの会話していたら
わざわざシェフ自らピュレのおかわりを持ってきて頂いた。

仔羊が好物のひとつ
この肌艶の輝き

・CHEATEAU COUTET (シャトー クーテ) 2002

ヴィンテージのわりにはサラリとした口当たり
また甘味もスッキリしている。
他のソーテルヌに比べれば酸味がある(酸っぱいわけではない)
香りはバニラ、桃系統、が感じ取れた。

色は熟成が進んでいるのがわかる

・タルトタタン ほろ苦いキャラメルのソースとタヒチ産ヴァニラアイスクリームを添えて(★★★)

La Tarte Tatin agrémentée d’une crème légère et sauce caramel
glace vanille de Tahiti

タルトタタン誕生のきっかけは19世紀後半タタン姉妹が
ホテル内のレストランで出す予定のリンゴのタルトを失敗し
ヤケになって?(笑)ひっくり返してみると
キャラメリゼされたリンゴのタルト=タルトタタンが
完成していたという逸話がある。

肝心のロブションのタルトタタンだが
極薄くスライスした林檎を何層にも重ねてある
人並みの感想だが洗練されていて
タルトタタンの野暮ったい感じは一切無い。

酸味があり紅玉かレモン果汁か?
柑橘の風味は感じ取れなかったので紅玉か
聞けば良かった・・・後悔。

失敗したデザートなんてもんじゃない

・紅茶とミニャルディーズ(総合★☆)

Le café ou le thé escortés de mignardises

→パッションフルーツのパート ド フリュイ(★★)
果実の香りと酸味が効いている。
口当たりはなめらかさが凄い、サラリとした口溶け。

今まで食べたグミ類はなんだったのか?というレベル
次元が違う(当たり前)

→ピスタチオのフィナンシェ(★)
かなりピスタチオの風味が強く(濃縮したピスタチオを食べてるかのよう)
上のチョコレートの印象が残らないほど。

→ブルーベリーのタルト
最後に食べたがフリュイとピスタチオの印象が凄すぎて
記憶に残って無いが不味かった印象は無い(当たり前)

異次元、驚愕のなめらかさだった

→紅茶
特に品種名は言われなかったが、おそらくダージリン
味と香りはフツ〜(笑)

紅茶党の自分にはイマイチだったがコーヒーなら違うのだろうか

・その他

Free wifi 無し
BGM 小音のピアノ音楽
ショップカード 有り

2021年2月8日
12時45分ごろ訪問で
席の埋まりは8割ほど

・総評

サービスは畏まった感じかと思っていたが
想定よりはフレンドリーだった

料理とシェフはやはり超一流。
美味しかった!
😆

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