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幼いころ、かなえたい夢を絵にかいた記憶がある
誰でも、幼稚園とか小学生のころとかに学校でなりたい夢とかそういうタイトルの絵を描いたことがあるんじゃないだろうか。私は、いつだっただろう、実家の家にいる時に適当な紙の裏に絵を描いていた記憶がある。
その絵には、中心に山小屋があって、周りには木が生えていた。森のなかのような感じ。そして、いろんな動物が私が住んでいる山小屋の周りに住んでいる。
幼い私の将来の暮らしの夢の絵だった。
私はその絵を描いていて、そんな夢を抱いていたことをずっと忘れていた。
私は幼少期から、両親によって虐待を受け続けている。それは現在進行形で、両親は生きている限り私を苦しめる存在となっている。いわゆる、機能不全家族という家庭で私は表ざたになることがなく、周りの大人から助けて貰うことも出来ずに、奇跡的に生き延びてしまい、大人になってしまった。こうした、私のような大人は、アダルトチルドレンという病気というか、属性というか、そういうものになりやすい傾向にあった。そうならない人もいるだろうけど、一応、私のケースは、そうなってしまった。
私は、現在、うつ病や双極性障害、パニック障害、対人恐怖症などの精神疾患や精神障害を抱えており、精神障がい者手帳も所持している。病院に通院し、出来ることは余りなく、手足の麻痺や、全身の神経痛も発症しており、夫に介護されながらでなきゃ日々を送れない。
こうなった、原因は全て親の存在であり、親が私へしたことによって、こういう結果が現実として顕著している。
私は、二年ほど前まで、親から洗脳に近い教育をされていた為、≪私は親に愛されて育てられた≫と思い込んでいた。本当に。幼少期の虐待の数々、ネグレクトの数々、すべて忘れていた。思い出したら、心が壊れてしまうからだろう。心とはそういう風にできている。
夫と出会って、二~三年ほどになろうとしている。夫は色々私の病気に気づきを与えてくれた。記憶の蓋が開いて、辛い事を思い出して、病状も悪化してしまったけれど、その辛い記憶と一緒になって、閉じ込められていた幼い私のずっと抱いていた『夢』も一緒に思い出した。
それが、冒頭でお話したような、夢だった。私はそこで、自由気儘に、動物たちに囲まれて幸せに暮らしていた。
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夫と私には今夢がある。今、青森の田舎の古民家で療養生活をしている。自然がとても豊かで、静かな場所だ。水もきれいで、水道水がそのまま飲める。周りにはたくさんの動物たちが住んでいて、空が広く、空気もおいしく、季節のうつろいを感じられる。
ここで、動物や自然と共存しながら、畑をやったりして、静かに俗世から離れて、穏やかに暮らしたい。病気がよくなって、半自給自足のような生活がしたい。この自然を守れるような、生活をしたい。自分たちの生活の中だけでも、環境にいい生活が送りたい。だって、すべて廻り廻って、私たちへと還って来る、自然のめぐみとして還って来るのだから、だから、ここで、昔、絵に描いたような、自然に囲まれて、動物たちに囲まれて、幸せに夫と暮らしたい。病気がよくなって、畑をやって、お家のことも色々して、そんな風になりたい。
ずっとつらい記憶と一緒にしまい込まれていた夢を、思い出させてくれた夫と一緒にここでかなえられたらいいなと思いながら、毎日、病気と闘いながらなんとか、今も、今日も、生きて居られている。
おはよう、今日もまた、変わらない日々を過ごそうね。無理せずゆっくり、頑張っていこうね。今日は、台所の大掃除をしよう。