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否定されることが怖い人に恋のはじまりで注意してほしいこと|ADHDとASDのための恋愛学?!
ASDやADHDの傾向があり「相手の言葉を額面通りに受けとってしまう特性」を持つスーパー素直な女性たち。その中でも今回は
⦁ 機能不全家族育ち
⦁ アダルトチルドレン
⦁ 自己否定がやや強い~強い
⦁ 相手から否定されることに敏感
上記4点に心当たりがあると、客観的に見ると『怪しい』『近づかない方がいい』『信じない方がいい』と感じるような男性であっても、彼らから発せられる言葉(文章)を真に受けてしまうことが少なくありません。
なぜ疑わしい男の言葉(文章)を信じてしまうのか
これは女性に限らず男性も同じなんですが、一言でいえば、ASDやADHDの特性があると「否定」されたと感じる経験が多いとい背景があります。
日本の子育ては個性や多様性を認めるとは名ばかりで、『ふつう・一般的』の物差しで測られる歴史があまりにも長いです。
私が幼少期からそうでしたが、スマートフォンやSNSの普及とともにこの15年くらいで『ふつう・一般的』のハードルがさらに上がったように感じます。
ふつう・一般的の物差しで否定されてきた歴史
親、とくに母親(さらにいえば長子を育児中の母親)というのは、子育て経験者&子育てコミュニティの中でずうううっと、もうずううううっと、監視の目で見られています。
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母親として正しい育児をしているか
母親として手抜き、楽をしていないか
母親として、母親として、妻として、息子の嫁として相応しくないのではないか
「あなたの子育ては正しくない」
「あなたは子どもに甘すぎる」
「うちの子育てはAだけど、あなたのところはBなんだねー」
「私がしてきた子育てと比べると…ウダウダグジグジ…」
甘い・なっちゃいない・まるでダメ・甘やかしている・ろくな子に育たない…否定に次ぐ否定の無限ループ。
そうなってくると母親たちは、自分で学んだり、わが子のために良かれと思っている子育てではなく、周囲や世間から合格点をもらえる『ふつう・一般的・〇歳なんだからできて当然、できないのはおかしい』といった誰かが勝手に決めた当たり前やルールに則った子育てをしなければならないという思考に支配されます。
その結果――
高すぎるふつうの基準に苦しむ母子
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(世間が求める)ふつうに達していない!
(世の中のママ達が認めてくれる)水準に達してない!
(SNSにいるママ達が合格点を出す)一般に達してない!
(子育て経験者のお母さん達が言う)うちの息子が〇歳の頃はもうできてたのに…! という当たり前ができていない!
なんでできないの? なんでやられないの? なんでわかってくれないのよ…!
と、わが子を否定しつづけてしまう。
ここでひとつ断りを入れておきたいのですが、私は「だからあなたを否定しつづけたお母さんを許してさしあげてね」なんて言うつもりはありません。私自身、母から否定されて育っているのでその苦しさは痛いくらいにわかっているつもりです。
ただ、ASDやADHDの特性を持つ“お母さん”、またはASDやADHDの特性を持つお子さんは、こういった人生背景を持つため、
第三者から『否定されること』や『否定されてしまうかもしれないこと』や『肯定されないこと』に過剰反応してしまったり、強い不安を常に持ちながら生活をしていることが多いです。
それはつまり裏を返せば――
悪い人間は「優しい顔」して近づいてくる
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幼少期や少年期、思春期青年期にかけてどちらかと言えば「否定」されることが多い毎日を過ごしてきた男女は、
耳に優しいこと
耳障りの良いこと
心にやさしく響く肯定ワード
「好きだよ」という全肯定炸裂ワード
「そんな君(あなた)が好きだよ」という爆裂肯定ワード
を言われると(文章にして送られると)一瞬にして心を奪われ、その人を全面的に信じたくなる過剰反応が起きてしまいかねないということです。
ちなみに、ホスト狂と呼ばれるホスト依存から脱した患者さんにもこのケースがとっても多いです。しかしそういった特殊なケースを覗いても、ADHDやASDの特性~否定が多かった+相手の言葉を額面通りに受けとってしまう~があると、
客観的に見ると『怪しい』『近づかない方がいい』『信じない方がいい』と感じるような異性を全面的に信じてしまう、いや半ば崇拝・心酔してしまって見えるケースも少なくありません。
カウンセリングを通じてのちのちにじっくり話を聞けば「なんか変かも…」「全部は信じちゃいけないのかも…と思わないこともなかった」と小さな違和感をおぼえたことがあるという患者さんもなかにはいらっしゃります。
あなたの小さな違和感は当たっていることも多いかもしれません。それでも、出会ってすぐに耳障りに良い肯定を言葉や文字にする人に寄りかかりたくなった時には、この言葉を少しだけ思い出してみてください。
悪い人間ほど「優しい顔」をして近づいてきます。
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