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2022年→2025年 ICT&研修を振り返って

前回執筆から気付けば3年間が経っていました。

2021年、GIGA端末が1人1台配付され、手探りでMicrosoft Teamsやキュビナ、「ビスケット」などを使い、コロナ対策で買い揃えるものの選定や欠席者とのハイブリッド授業、オンライン配信など、黎明期らしい日々でした。

2022年、それを継続・発展しつつ、自由進度学習や家庭教育での活用、「スクラッチ」活用を試みました。「スクラッチ」に投稿されたゲームを授業中にしてしまう問題等、規律のあり方や自己調整力の育成、情報モラル教育について考えさせられました。

2023年、新型コロナウィルス感染症が5類になり、ハイブリッド授業はほぼなくなりました。転勤先ではロイロノートを契約しており、3年生以上は割と当たり前のように使い、校内研修会で教職員もロイロを使って協議会を行っていました。
新たにTeamsを活用して、小規模校同士の交流(日常的なスレッドでのやりとりや、不定期開催のビデオ通話授業)を行いました。

ここで、3年前には想像すらしなかった「端末の使いすぎ?問題」に直面しました。例えば、1校時国語で「すがたをかえる○○(食べ物)」の調べ学習とレポート作成をWordで行い、2校時算数で後半はキュビナに取り組み、3校時の理科で風の強さと車が進む距離について実験結果をエクセルに入力し全員分をグラフ化して比較し考察し、4校時社会では専科の先生の授業でも、119番後の仕組みについてロイロを使ってまとめた後に発表をし合い・・・
ある子は休み時間にデジタル図書館の本を読み、「ビスケット」でゲームを作成し、午後の総合でもロイロ共有ノートを使用してグループ発表のスライドづくりをし・・・宿題でキュビナに10分取り組む、といった感じです。

(理科は、紙のノートに手書きし、その画像をロイロに提出し見合うように改善しました。)

2024年、市で教師用デジタル教科書が配付され、登録がものすごく大変でした。個人差はありますが少しずつ使用が広がりました。
児童用デジタル教科書は、市では、高学年の算数と外国語が配付されています。
総合型校務支援システムの運用が始まり、それへの対応にも追われた1年でした。
また、5年目を迎えたGIGA端末が壊れる、または重くなる等のハード的な問題が増え、対応時間が増えるようになりました。「文房具のように」使うようになり、「文房具のように」落としてしまう児童がいるのも事実です。

2025年2月、
キュビナの「間違えっぱなし問題」「解説読まない問題」が改めて明らかになり、それはまさに学び方の本質に関わる問題なので私は重要視しているのですが…… 今後の課題です。

このように、3年前からすると活用場面は飛躍的に増え、まさに「文房具のように」なってきたと思います。その一端を各校のICT主任が支えたと思うと、感慨深いものがあります。
一方で、課題は次々に現れ、負担が減ることがないのも事実です。他の人には分かりにくい、休日返上でやらないと追いつかないソフトやハード面の整備があるのです。手当の新設や支援員の増員が必要だと思います。


3年ぶりになぜnote執筆するか。

2021年、このnote執筆の動機は「1人1台GIGA端末使用の幕開けを記す」でした。その動機が薄れたことと、自分が担う役割がICTも含みながら他分野へ広がったことで関心がそちらに移ったことが、更新を止めていた主な理由です。

しかしここにきて、ブログによるアウトプットのよさ、必要感を改めて感じ、再開することにしました。

目的は次のとおりです。
①私という一人の教員の思考の文脈をそのまま残すことで、自分での振り返りを容易にすること。また、他の人からも文脈で理解していただくことで、辞書的な情報を検索するのとは違う「知と心のつながり」が生まれるようにすること。
②辞書的な意味としてもノウハウが微力ながら誰かの役に立ち、教育の発展や働き方改革の一助となること。
③アウトプットにより自分の記憶に定着させること。書きながら思考を整理すること。

不定期更新ですが改めてよろしくお願いします。

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