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GIGA算数 文科省資料の分析 GeoGebraで図形 Excelでグラフ まさに試行錯誤を促す!

 文科省のこちらの資料を、各教科全て見ていっています。
 今回は算数。「試行錯誤の中で気付く」が前面に出ている印象でした。大きく3つです。

1 表やグラフが簡単にかける。(5年 帯グラフの学習の充実)
2 正多角形をプログラムを使って描く。(図形指導の充実) 
3 図形を動的に変化させることで、図形についての感覚を豊かにする。(図形指導の充実) 

 2についてはすでに広く知られているので、1と3について。まず3ですが、

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出典:文部科学省
https://www.mext.go.jp/content/20201102-mxt_jogai01-000010146_003.pdf

 「動的な図形作成ソフト」、おお!これは以前このブログでも取り上げたジオゲブラだ!と思い、早速GeoGebra内で教材を検索してみました。日本語「平行四辺形」でも、英語「parallelogram」でも、これ!というのが出てきません。

 具体的にどのワークシートを使ったの?!と思い、動画を見ました。すると、7分36秒から出てきたのは、何と、ゼロからの描画です!

 大変参考になりました。これなら、3年生にでもできそうですね!
 5年の平行四辺形をは8分56秒からです。5年生ならできそうです。自動アニメーションもできるのですね!平行四辺形にこんなに感激したのは初めてです。教材を作っていらっしゃる方は、このようにして作っていらっしゃるのですね。
 二等辺三角形も平行四辺形も、小学校の段階では、と結びつけて考えることはあまりないと思います。この作図と動かす試行錯誤を通して、図形を捉える「感覚」が自然に磨かれると思います。

 そして、このようなツールのおかげで主体的に学べる子が必ずいるはずです。選択肢が広がりました。「個別最適な学び」はAI型ドリルだけの話ではないのです。

 中学校以上の活用例でも何度も出ました。GeoGebraは、算数・数学版のScratchのようなものですね。小学から中学・高校と、どの段階でも使うのが当たり前になるのでしょう。教師はもちろん、児童生徒も表現し、その動画やリンクを共有できるのです。児童生徒が新たな価値を生み出すことを促すものだと思います。


3について熱く語りすぎたため、1については少しだけ述べます。

 資料を見ての疑問は、「表やグラフが簡単にかける」というけれど、そんなに簡単?Excelでかくの?です。
 専用のツール↓を使った方が効率的では?ということです。例えば大日本図書の「グラフ作成①(グラフつくりかえ)」を見てください。

 しかし、(実態にもよりますが、)Excelでもできる、実際に本校でも今年度やっていた、むしろExcelに慣れることができるし、オーセンティックな学びだ、と思うようになりました。

 Excelも、GeoGebraも、汎用的。子どもはすぐ教師に追いつくし、追い越されるのでしょう。「教師は教える存在、子どもは教わる存在」という子ども観、マインドから脱却するチャンスかもしれません。
 大人が子どもに教わる、それくらいの方が子どもが生き生きと語りますよね。
 大人も子どもも共学び。GIGAが自然にそうしてくれそうです。

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