【映画鑑賞】不思議の国のシドニ
『不思議の国のシドニ』
鑑賞日時:12月17日(火)14:15〜
鑑賞場所:シネスイッチ銀座
フランス人著名作家のシドニ(イザベル・ユペール)が日本の出版社に招かれた。空港で迎えた編集者溝口健三(伊原剛志)が付き添いとなって日本の古都、京都と奈良、直島と巡ってゆく。ところが滞在中、シドニは亡くした夫・アントワーヌ(アウグスト・ディール)の幽霊と出会ってしまう。
毎度のことながら…と、日本を描く外国の映画作品の有り様を皮肉を込めて言ってしまうと案の定、作り手側の日本への理解が浅薄なために深くは踏み込むことができず、最後はどうしても自国フランス産"ジュテーム"を持ち込んで強引にフィニッシュへ向かわせてしまった印象。どうにも収拾がつかなかったのだと思う。
とは言えイザベル・ユペールの邪悪さとは真逆の、年齢を重ねても不変の可憐さというか、漂わせる雰囲気が不思議の国日本以上に不思議さを醸し出していて退屈さも全くなく大変楽しめた。