41%の外国人の子供が保育園・幼稚園に通っていない!?日本人の8倍・・
かながわ国際交流財団の調査によると、綾瀬市に住む3~6才の41%が保育園・幼稚園に通っていない。なぜそんな事態に? (出典:読売新聞 3/5 11面 社会保障)
調査結果
綾瀬市(20~21年)の3~6歳のうち、41%も保育園・幼稚園に通っていません。通っていない割合は日本人(4.8%)の約8倍となる。
なぜ、通っていない未就園児が半数近くに及ぶのか?
通っていない要因
様々な要因があるようだが、いくつか挙げると以下となる。
①日本の保育の仕組みを理解して申し込むのが難しい
②受入に消極的な幼稚園もある
③不規則勤務のため、入園条件に合わない
①については、まずは自治体のサポートが必要だ。ちなみに綾瀬市で増えている国籍はベトナムやスリランカのため、英語での発信よりも"やさしい日本語"での発信がより効果的となる。もちろん、ベトナム語やスリランカ語での発信がベストかと思うが、自治体や年により国籍が変わってくることや、自治体の管理工数を考えると、やさしい日本語での定期的な発信が理想である。
また、支援は自治体だけでなく、企業や団体にもして頂きたい。勤務している外国人の仕事支援だけでなく、私生活(家族・子供・趣味など)の支援もサポートをして頂きたい。
保育園・幼稚園に通えないことの悪影響
・外国人の子供の日本語、日本文化、友達と接触機会の喪失
・外国人保護者の就労機会の喪失
・日本人園児の多文化との接触機会の喪失
外国人の子供にとってスムーズに小学校へ移行するためにも、やはり幼稚園や保育園での日本語・日本の生活との接触がとても重要と思う。ただでさえ小学校の入学は大きな変化があるため、少しでもその変化を和らげることは大事だ。
また、外国人の子供の保護者については、日本での共生するためにも、就労の機会が作れることも重要な要素と考える。
先生への研修も大事
先生からも悩みの声が上がっている。
「発熱時の説明が難しい」
「保護者が何を言いたいのかが分からない」
といった先生のコメントや、
保護者から、「"お茶"はカフェインが入っているので、大人の飲み物ではないか?」と言われるという(ここでは麦茶と明確な説明が必要)。
外国人の方の日本語の支援ももちろん重要だが、
先生方への"外国人に伝わる日本語"の研修も必要であろう。
さいごに
今日は外国人の未就学児の記事となりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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