女子高生たちの奇想天外な日常を描く学園コメディ漫画「女子高生の無駄づかい」
【追記】女子無駄の二次創作小説を(思いつきで)執筆しました。
https://note.com/cotaro4310/n/nf9dd438a11f3
初めまして、こたろうと申します。「#マンガ感想文」に便乗して、私がおすすめのマンガを皆様に共有したいと思います。それが、“女子高生たちが主役のシュールで愉快な高校生活を描く学園コメディ”、ビーノ氏原作の「女子高生の無駄づかい(女子無駄)」というマンガです。元々は女子無駄はビーノ氏が「ニコニコ静画」に投稿していた作品であり、好評を受けてKADOKAWAのウェブコミック配信サイト「ComicWalker」にて商業連載化。そして、現在は「コミックNewtype」にて連載中です。私はニコニコ静画で「女子無駄」に出会い、一目惚れし、現在でも愛読しています。アニメ化もドラマ化もされている作品です。それぞれのメディアで個性があり、楽しめます。個人的には飽きさせない作品です。
■あらすじ
さいのたま女子高等学校(略称:さいじょ)に通っている、田中(通称:バカ)、菊池(通称:ヲタ)、鷺宮(通称:ロボ)といった変人ぞろいの女子高生たちが女子高生生活を無駄に浪費する姿を描いた学園コメディ。
■私の中の女子無駄…
女子無駄は全てのキャラが個性的で魅力的なため、読んでいて、釘付けになりました。オムニバス形式でほぼ1話完結の作品ですが、1話1話がきちんと起承転結で、そしてシンプルに描かれており、スッと話が頭に入ってきます。ただ、シュールなネタが多いため、人を選んでしまいますが、話の展開のリズムが良いのでシュールな漫画を好まない人でもおすすめしたいと感じています。
繰り返しとなってしまいますが、各キャラが魅力的で行動に共感する場面も多くありました。人物設定が深くまで練られいるのを感じています。特に私は「バカ」が好きで、このキャラの魅力は(ニックネーム通りの)“異常なまでのバカな言動をすること”ですが、このような所に私の心を鷲掴みされました。バカがバカとして光る話があって、個人的に好きな話(本誌では掲載されていませんが)になります。それが、「バカがJKである自分のパンツは価値があり、おじさんなら10万円で買ってくれるじゃねと言うが、ヲタがお前のパンツに価値はないと蔑まれたり、ロボがバカのパンツは環境省に通報するレベルとボロクソに言われる」というやり取りの話で、バカに対する扱いの酷さがすごい話だが、私は腹を抱えるぐらい笑い、ある意味作者からも愛を感じました。
最後に、女子無駄と出会って、コメディ漫画の魅力を再認識しました。コメディ漫画でも話ややり取りが面白いことはありますが、キャラが立っていないことが多いです。女子無駄はキャラも立っているので、話作りの基本を抑えていると思います。そのため、今後も女子無駄を多くの人に読まれてほしいのが私の想いです。
■登場人物
変人だらけのメインキャラ11人とクセだらけのサブキャラ7人を紹介します。愛らしいキャラばかりですので、愛でてあげてください。
◯メインキャラ
バカ / 田中望(たなか のぞむ)
本作の主人公。ヲタやロボとは小学生からの友人で、3人でつるんでいる。ニックネーム通りバカで問題児でいつも人に迷惑を掛けている。よく、ヤマイと馬鹿な行動をしている。そして試験の成績も最悪で留年になりかけたこともある。
マジメから陰ながら一目置かれ、観察日記に行動のこと細やかに書かれている(本人は気づいていない)。クラス全員(自分と後から転入したリリィ以外)のニックネームを考えた。
私事ですが一番愛でている、推しキャラです。
ヲタ / 菊池茜(きくち あかね)
バカのニックネームを考えた張本人。
漫画家志望でBLが大好きなヲタクだが、漫画は画力(膝が曲がらない、モノの遠近感が可怪しいなど)・ストーリーともイマイチ。
ボカロPの低所得P(ワセダ)の密かなファンである。低所得Pの曲で歌ってみたを投稿したことがある。ボーカロイドマイスターの同人即売会で低所得Pと会いに行ったがワセダと分かり、最初は混乱するが、別段悪くないような複雑な感情を持つようになる。
ロボ / 鷺宮しおり(さぎのみや しおり)
頭が良いが、感情が死んでいる。そのため、バカにロボというニックネームを付けられる。
バカとヲタとは中学校が別になったが、二人と一緒に過ごしたいために高校ではさいじょに入学して再びつるむようになる。ペットは菌で、家で培養している。
たまに独特で変なゲーム(じじいかばばあかクイズなど)を作ってきて、皆に遊ばしている。
ロリ / 百井咲久(ももい さく)
周囲に自身の小学生並みの身長を「かわいい」と言われることをコンプレックスとしているため、ナメられないために学校では反抗的な態度をしている。大人びた格好にも憧れており、大胆に眉毛を太く書いたり、前髪をぱっつんにしたりして、周囲を騒がせた。しかし、本来は心優しいおばあちゃん子。
ヤマイ / 山本美波(やまもと みなみ)
中二病全開の女の子。
金髪ツインテールで、いつも頬に絆創膏、右腕に包帯をしている。一人でいることが多いが、ワセダに呼び出されて、説教されることも多々ある。
マジメ / 一奏(にのまえ かなで)
ニックネーム通りのマジメの優等生。成績はいいが、心と頭が弱い。ロボに憧れている。ロボに仲良くするために、ロボと仲が良いバカを研究している。そしてバカの観察日記を密かにつけているが、いつもバカに振り回されている。
リリィ / 染谷リリィ(そめや リリィ)
父親がオーストリア人のハーフで、美人かつスタイル抜群。同性が好きな百合女子で、男性に接触すると蕁麻疹がでるほどの男性恐怖症。そして、転校初日にクラス全員から変人認定された。なぜかバカと接触しても蕁麻疹が出る。マジメの容姿と天然な言動に嫉妬しているが友人関係である。
マジョ / 久条翡翠(くじょう ひすい)
ホラーやオカルト、スプラッタを好み、内気な性格のせいで友達が出来ず、不登校になりかけていた。妹の琥珀曰く「生まれてくる時に姉のコミュニケーション能力やまともな感性をすべて奪いとってしまった残りカス」。
不登校から抜け出してからは、バカとヲタとロボと仲良くなり、つるむようになった。彼女らに自分の髪で作ったミサンガをプレゼントしたこともある。
ノラ / 野原愛莉(のばら あいり)
人間不信で学校では一人でいて、一人暮らしをしている。猫が好きで、毎朝野良猫に触ろうとするが、引っ掻かれたりして、全身生傷だらけになり、そして学校には遅刻する。野良猫に好かれないので猫カフェに通っているが(常連)、そこでも寄り付いてこず、悲しい想いをしている。
ヒメ / 中村詩子(なかむら うたこ)
小学生の時は太っていたが、ダイエットやメイクやファッションの勉強した。そのためメイクやファッションに詳しく、学校ではニックネームに違わぬ美少女にメイクアップしている。
実家がラーメン屋を営んでおり、小学生の時はとんこつの匂いがすることで豚と呼ばれいじめに遭っており、裏表なく接してきたバカに助けられた過去がある。
ワセダ / 佐渡正敬(さわたり まさたか)
さいじょの数学担当教師。早稲田大学出身。27歳独身。
就任早々にクラスの前で好みは女子大生派と公言し、クラス全員から引かれる。実はプライベートではボカロPとして曲を作っており、「低所得P」の名前で活動している。ボーカロイドマイスターの同人即売会に来たヲタに自身が低所得Pと正体をバラす。
◯サブキャラ
久条琥珀(くじょう こはく)
マジョの双子の妹。姉とは別の高校に通う。
姉と違い常識人であるが、姉を残りカス扱いしている節がある。しかし、姉が心配で姉想いではある。
ぴーなっつP
ぴーなっつクラブで活動している。
ボーカロイドマイスターの同人即売会でワセダのサークルと隣同士になる。会話では遠回り過ぎて意味がわからない比喩表現を頻繁に使用するため、相手に真意が伝わっていない。
鼻丸さん / 柴崎さん(はなまるさん、しばさきさん)
ジャスコの掃除員で、バカが動かすためにロボに連れてこられただけのモブキャラ。モップを支えるための台にされた。ロボに見た目で鼻丸さんと命名された。
クセの強い美容師(くせのつよいびようし)
奇抜な髪型で頭頂が禿げている美容師。口癖が「まっ、オッケイで~す」。低所得Pの曲「16:20」の(陰ながら)モデルとなった人物。
ロリのおばあちゃん
ロリの祖母。孫想いの良いおばあちゃん。
とてもおっとりしているが、ツッコミのセンスには光るものがある。
高橋(たかはし)
とある男子高校の高校生。
小説家志望。ロボに片思いをしている。
青山(あおやま)
高橋の友人。声優志望。
親が再婚して、血の繋がらない4人の姉妹と一緒に暮らすことになる。高橋曰く、ラノベのようなシチュエーションである。