#theHIATUS
My Own Worst Enemy (ハイエイタスと「嫌われ」)
佐々木敦『ニッポンの音楽』を読んでいたら、YMOについての章で
とあった。耳の痛い言及なんだが、けさこれについて風呂の中でぼんやり考えていて、「嫌われるのも存在を認められるということの一つの形なのか」と思いついた。
大多数の人がそうであるようにわたしは人に嫌われたくない。嫌いな人はいるが、その相手に冷たくされたら慌てるだろう。誰かに嫌われたと思うときはなんというか「その通りです」と思う。
the HIATUS「Twisted Maple Trees」(自己肯定について・1)
自己肯定の方法を知りたいとながく思っており、他の人のやりかたを調べたりもしてみたがしっくりくるものがないので、自分で考える。好きなものやひっかかっているものから。だから徹底的に自分のために書くつもりでいる(=他人への浅ましい媚をできるだけ捨てる)。いきおい内容は偏るがしかたがない。
したがって、重要な前提として、ここでは、自己肯定感という感覚ではなく、自己肯定という行為を問題にする。自己肯定
細美武士全詞集出してくれよ
細美さんの書く歌詞が狂おしく好きでその話ばかりしてしまう。狂おしく、は誇張ではない。憧れと羨望と嫉妬と信仰に近いような恋心、ふかぶか突き刺さって身をねじ切られるようなせつなさとで、もう本当に気が狂いそうになるくらい好きで、適切な言い方が見つからないので「身投げしたい」とか「棺桶に入れてくれ」とか、ずいぶん不穏な表現になる。身投げはしないが棺桶には入れる。出会ったときから一世一代の惚れこみである。
もっとみるものすごくきれいな曇り空もある(ハイエイタスのアルバムと歩み)
the HIATUSの“Hunger”が好きで好きでたまらない。エロい曲が好きだ。そしてハイエイタスの醸すエロスが世界一好きだ。
細美の声がまず好きだ。芯の強いながらやわらかな手ざわりをもっていて、その肉感は歳をとるごとに加速度的に増しているとおもう。”Hunger”は音が鉱物的なので、その声の特質は痛いほど鮮明になっている。腹に響くように重い、ぎらぎらした硬質なサウンドにしっかりと支えられ
悪夢を空の瓶にする(ハイエイタス「Insomnia」「Something Ever After」)
ちょうど2年前の今日に公開したthe HIATUSについての文に手を加えたもの。ハイエイタスは音楽的な前衛性や演奏力の高さがよく言われるけれども、わたしは歌詞にでてくるあの人のことがずっと気になっていて、かれの背中がどうしていつもあんなに傷ついて立っているのかを知りたいと思った。その傷にどうしてここまで惹かれてしまうのかを書きたいと思ったのだった。
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かれの資質は自己否定に多くを負っ