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事八日

昨日12月7日は二十四節気「大雪」
山々だけではなく平地にも雪が降る頃に
入ったことを表しました。
しかし、暦が知らせるほど寒くはならず、
平年以上の気温の日が続いています。

そして今日8日は「事八日」です。
「事八日」はコトノカミという神様を祀る
お祭りを行う日ということになります。

昔から農家はこの日を「事納め」とし、
年内の主な仕事を終わらせ、
正月の準備に入ります。そして、
年明けて2月8日を「事始め」としました。
だから未だに農家を営んでいる、
あるいは営んでいた家では、この時間の
取り方が流れています。

私の家でも、母は大方、この時計で今も
生きており、私が一向に正月準備(年神様を
迎える準備)の気配を示さない事に
少々苛立っています。

「事八日」は12月8日と2月8日がセットに
なります。
一方が「事納め」、もう一方が「事始め」です。
つまり「事」を何と捉えるかで変わってきます。

一方の始まりの日はもう一方の終わりの日になる。

この当たり前のような事を日々の暮らしの中で
活かして、昔から生きてきたのですね。
それが暦の中に息づいているということでしょう。
下手をするとダラダラと日々を過ごしがちの
現代人としては耳が痛い話です。

そうは言っても、なかなか仕事納めとはいかない
現実が、ドーンと目の前にあります。
別に嫌な仕事ではないので構わないのですが、
正月準備を始める「事八日」となれば、
私もやらねばと思う8日の昼下がりです。


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