こころのあな
ぽっかり空いた
だれが空けたのか
なんのために空けたのか
わからないのだけれど
ぼくのこころにはあながある
ぽっかり空いたあなから
かぜはきもちよさそうに
とおりぬけていく
つっかかりもせずに
するりといききする
あながあいて
ぼくはかるくなったのかと
おもえばかるすぎて
ずっとおもくかんじるのは
なぜだろう
もくひょうがなくなったのも
じぶんがきえそうなのも
あなたがいなくなったのも
あなが空いたげんいん
でもそれだけじゃない
このあなはもしかすると
そらとつながっている
さみしさやせつなさを
そらがみせてくれるのは
このあなをかぜがとおりぬけたから
こんどもくひょうができたら
たいせつなあなたができたなら
このあなからのぞいてみよう
とじるなんてかんがえない
ぼくにとってだいじなあなだから