走る先に
一生懸命に走っていた
時間を追い越そうとするように
汗が目に入ろうと
息が上がりそうになろうと
走っていた日々はどこかにある
自分が思うより言葉は届かない
もどかしさを残したまま
一生懸命に君を思うとしていた
走る先に
願いが叶えられそうな時間がある
届かない言葉に
変わる言葉を探して
ぼくは走っていた
胸が締めつけられるように苦しくても
それしか思いつかなかった
君が見ていてくれるか
走っているときには関係なかった
ただぼくの思いを遂げたい
それだけのために懸命に走っていた
時間を追い越せないままに
いつかは君にも届く言葉を
見つけることができる
走る先に君がいると思えるから
息が上がろうと
ぼくは最後まで知り続ける