花に出会う

伸び放題で厄介者の
雑草の中に
可憐な花が咲いている

それだけで許せそうな甘さが
わたしの中であふれてくる
まるできみへの愛のように
胸を熱くする

胸の内をもどかしさが駆け巡る
きみの名前を知らないから
わたしはきみを呼べない

季節が変わったから
出会えたきみなのに
この季節が去る前に微笑んでおくれ
そのやわらかい唇で


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