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秋間近
真夏の日照りが長く続いた頃、
待ちかねた雨を喜雨(きう)という。
となると今年のように長雨が続いたとき、
待ちかねた日差しは喜日(きじつ)とでも
喜照(きしょう)とでも言うのだろうか。
今日、やっと朝から晴れ間が見えた。
蒼空ってこんなにも爽やかにも
美しいものだったかと見上げていて思う。
グレーの雨雲の厚みがのしかかる日々より
刷毛で描いたような軽やかな白い雲が好きだ。
恵みの雨より恵みの日差しだ。
今はこれ以外に天が惹きつけるものはない。
普段なら残暑の厳しいときに、
今年はほとんど長雨が替わってくれた。
長雨が秋を連れてきたとも言える。
家中の窓を開け放ったところから
風が気持ち良く通る。
昼寝にはもってこいなんだが、寝過ぎ必至。
このまますんなり秋に移行するとは思えない。
けれど、心身を労わるには丁度いい。
風に記すよ、ありがとう。