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プラスチックをどう減らす? ~英語多読のための読書ガイド[ノンフィクション]~

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。


ノンフィクション編 ~2023年10月号~

執筆:伊藤 晶子 (日本多読学会会員・公認会計士)

プラスチックをどう減らす?

プラスチックによる海洋汚染が問題となり久しいですが、近年さらにマイクロプラスチック(microbeads、波や紫外線で分解され微細破片になったプラスチック)の生態系への影響が問題となっています。

そこで今回はプラスチックに関する本をご紹介します。

1冊目は、『How to Give Up Plastic』です。

著者は環境保護団体グリーンピースの海洋部門のリーダーのWill McCallum。

プラスチックの問題と、私たち一人ひとりができることについて解説しています。

英語学習者にとって嬉しいのは、クリーン活動の企画書、請願の手紙、プレスリリースの文章例、プラスチックごみ問題に取り組んでいる仲間たちへのインタビュー等が掲載されていることです。

やさしい英語でこのように表現できるのだと参考になります。


2冊目は、『Plastic』です。

この本は非常にやさしい英語で書かれており、かつ、鮮やかな写真が多く使われています。

マイクロプラスチックの写真もあります。

6章のうち、後半の3章が、環境への影響、リサイクル、今後の取り組みとなっており、今回ご紹介した2冊をあわせて読むと、プラスチックごみ問題についてより理解が進みます。

(1)『How to Give Up Plastic』(Penguin Readers Level 5)

YL 3.8-4.0
著者 Will McCallum
出版社 Penguin
総語数 13,480 語

海洋プラスチックごみ問題の深刻さを数字で明確に説明し、私たち一人ひとりができることをシンプルなステップで提案する本。

まずは家の中では、浴室、寝室からスタート。

家の外では、職場、学校、コミュニティ。

関連サイト、具体的な商品・会社名などの情報も豊富。


(2)『Plastic』(Penguin Readers Level 1)

YL 1.4-1.6
著者 Catrin Morris
出版社 Penguin
総語数 1,491 語

プラスチックについて、豊富な写真と共にやさしく説明した本。

プラスチック開発の歴史、プラスチック製品の種類などが紹介され、プラスチックは安価で軽く長持ちするため私たちの生活を便利にしてくれた一方、ごみ問題が深刻となっていること、今後の取り組みについて述べている。

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