不安になるとき

一言目ですが、究極論を言います。

ヒトの問題というのは、99%(一応99%と書いておきましょう)、
「今・ここにいない(今・ここを生きていない/生きようとしていない)」
ことによって、起こります。

何か問題を感じている時というのは、すべてこれです。
言い換えると、私が何度か記事でも紹介しているエリクソンの言葉、
「(クライアントの)顕在意識が潜在意識と疎通をとれていない」状態であるから。
顕在意識と潜在意識が繋がって一体化して疎通がとれている状態であれば、
”体感”に生きているので、”今・ここ”を感じています。これを感じていない(感じることができていないから問題が起こっていると感じる)ということです。


あなたは、不安を感じることがありますか。

あなたが、もし、不安を感じたとします。
そうすると、その不安を感じている時、あなたは、既に、
「今」にいません。

「今」にいる時「今」を生きている時には、不安という感情は感じようのないものなのです。
ここでは少々、細かい説明は省きます。
が、「今」にいないことで、「不安」が起こっています。
その時、あなたは、過去か未来かどちらかに「生きようと」してしまっています。しかしヒトは「今・ここ」にしかいることはできないので、過去か未来に無理やり生きようと躍起になっているから、不安を感じる、また、不安という感覚で警鐘を発して自分自身が教えてくれているのですね。

まず、ここに気付いてみましょう。

確かに、では私は今過去を生きようとしているのか、未来を生きようとしているのか、どこを生きようとして不安に陥っているのか、これに自分で気付くことは難しいかもしれません。

しかし、まず、「不安を感じている」=「ああ、今を生きていないという身体からのサインなのだ」ということに気付きましょう。

それだけで、あなたは不安から抜け出す第一歩です。
(不安から抜け出したいならば、ですが。)

まず、自分が立っている床の感覚を感じましょう。
もう、全神経を費やしてそちらに集中し意識を向けてください。

次に、ご自身の呼吸に意識を向けてみましょう。
ご自身が今、どんな呼吸をしているかな…ただただ、観察をしてみましょう。

そして、また先程のように全神経を費やして床と足の裏の接地している感覚に全集中注ぎ込みましょう。

その後、また自分の呼吸に意識を移し、今のご自身どんな呼吸をしているかな…ただただ、観察しましょう。

それを、何回か繰り返してみましょう。

すると、必ず、「今」あなた自身の呼吸が落ち着いてきている、あなた自身の変化に気付くことになります。いつの間にか安定した呼吸ができている自分に気付きましょう。

そうしたら、もうゆったりを決め込みましょう。
のんびりゆったりしましょう。
心地の良い椅子かクッションに、楽に座りましょう。

そして、ご自身の身体が今感じている感覚を、感じましょう。
もし感じないとそこで言い張りたいなら、あなたは全身麻痺ですか?
大丈夫です。必ず感じます。
足裏が床に触れている感覚、ありませんか?ありますよね、重力のある地球にいる、生身の肉体を持つあなたなら。足裏のそれは、どんな感じですか…?
肌と服が触れ合っている感覚でも構いません、それは特にどこの部位?どんな感じ?
空気の感覚でも、呼吸をしている感覚でも、他の外側の感覚でも、内側の感覚でも構いません。
クッションに座っているならそのふわふわ柔らかさでも、包まれている感じでも、あたたかさでも、安心した感じでも……構いません。

身体の感覚を、隅々まで感じる時間にしてください。


さて、これでクッションに包まれる時間にできた方は素敵です。素晴らしいです。
もしくは、あなたが不安を感じているとき、あなたとして、「誰かや環境をコントロールしようとして躍起になってしまっている状態なのだ」という言葉で気付いた方が気付きやすい場合もあるかもしれません。
それに気付いたら、私は今までの記事でも何度か、「一切唯心造(いっさいゆいしんぞう)」という話をしているので、いくつか読んでみてください。いくつか読んでからこの下、読み進めていただくと一番良いですが。
かいつまんで言うと、環境や他者の反応や状況を変化させたかったら、まず、自分で自分が外側の世界を自分の五感と脳でどのように感じ解釈しているのか(表象パターン)に気付いて知って、自分の”状態”をまず変えていくことです。これをすっ飛ばして、他人や環境は決して変わりません。
つまり、時間がない時間がない相手を変えたい環境を変えたいコントロールしたいと思っている自分にもし気付いたなら、いちはやくそれをするためにもいちはやくまず最初の段階「自分の状態」を変化させましょう。
そのために必要なのも、実は、今、まずあなたの体感に戻り、あなた自身があなた自身の身体とちゃんと一致することなのです。
この記事を少し戻って、床の感触を感じるところから、さあやってみてください。


これを徹底的にしても、それでも、もしも、
不安が抜けない人、
もしくは、そんなことをしている余裕などない!これは由々しき事態なんだ!という人は、

私にお声がけください。
それこそ、もしそんなに、「あなたの不安を解消するため」「あなたを問題解決にご自身で導くことができる方向に向けるため」のワークすらできない、手につかないほど時間がないと感じていらっしゃるなら、
一刻も早くお声がけください。
私にお手伝いできる限り、あなたがどう動いたら良いのか見つけるお手伝いをしますし、もし解決できる場所やものがあるなら、そこに繋ぐお手伝いをします。
いずれにしても、あなたは安心して良いのですし、ご自身を安心させることが必ずできるのですよ(させたいのならば、ですが)。

心理カウンセリングというのは何かその人の専門領域の問題か特殊な症状でなければ持っていってはならないのではというようなイメージが日本では漂っていますが、どんな問題でも大丈夫。逆に、問題のわからない漠然とした不安でも大丈夫。
私で良ければいつでもお気軽にお声がけください。


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