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7/31〜8/6 「蒼い時」山口百恵

再読本です。

山口百恵の自叙伝。文章力が卓越してるとか、そういうことより、21歳でこの内容をきちんと書ききる勇気と潔さ。すごいよ。

私が21歳の頃は大学生の身分をいいことに、自分が恵まれてない立場だと強く思い込み、例えば国立大学しか選ばせてもらえなかったことや、実家が貧しく一人暮らしができなかったことなど、自分の境遇を憂いているだけだった。どっかでこれは母親の仕事だ、などと責任感なく考えていたように思う。あとは、誰かがなんとかしてくれるって。

山口百恵はもうその年で、桜田淳子に、母に、マスコミに、弁護士に、自分の職業に、仕事に、スタッフに、自分の性に、結婚に、女の自立に、これらすべてに対して、真摯に取り組み、自分なりの結論を出している。

そして自分の直感を信じ、素直に取り組む。

結婚後、歌手を引退し専業主婦になると発表したあとに届く、ファンからの非難に対しての女の自立の話がすごくよかった。

山口百恵がこの本を書いた1981年から、今に至るまでも声高に「女の自立」が叫ばれて続けているし、これからも都度出てくる問題だと思うが、毎回山口百恵のことを思い出すと思う。

「女の自立とは、私はこう考える。生きている中で、何が大切なのかをよく知っている女性。」
「たかが男なら、女だってたかがの存在。気づかずにいっているとしたら、あまりに寂しいような気がした。」

あとは、性について。
「いささか教条的な言い方になるが、相手に神聖な気持ちを持って愛するべきなのである。」

確かにさあ、インターネットが発達してさあ、読書もいっぱいできるしさあ、死ぬほど人のお気持ちや意見やら考えやら触れる中でさあ、何も処理してない感情論は悪と捉えがちだけどさあ、それでいいんだよなあ。

私はただ好きな人と結婚して、その人を支えたいと思ったって、本当にそれだけでいいんだよなあ。
好きな人と一緒にいたい、ただそれだけを叫ぶのにいろんな理由をつけてるけど、どう一緒にいたいか、それだけなんだよなあ………

悪女(わる)のことか?

果たして私はどうしたいんだい?

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