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5/8〜5/14 近代絵画史下巻
(リンクは上巻です)
この本は上巻含め面白く、単なる美術史に留まらない深い示唆を与えてくれるものでした。
前はKindleストアになくて不便感じてたのに、今見たらKindleが出ていて、紙の本もあるのにまんまと買った。原田マハの人生を変えた、とどっかで見た気がする本。
何故面白いのか。それは絵画というものが人類の歩みと影響しあってるからなのでしょう。
前に進撃の巨人について「物語の大枠のテーマ、それ自体は昔からあるものなのに、細部の取り合わせによって、そのテーマ自体をまた面白く感じさせてくれる」と書いていた人がいた。
本当に本当に、絵画においてもその通りだと思う。
思考や信念、考え自体は昔から今まで同じところを行ったり来たりしているのに、それを表現するための新しい試みはずっと生まれ続けていて、試みを成熟させることに人生を賭ける人たちが現れ、現代の私たちの人生に影響を与えるという、輪廻というんでしょうか、大きな魂の巡り合いに本当に感動してしまう。
ヒカルの碁でいう、神の一手、なのでしょうか。
わたしの人生においてはなんだろう、わたしの人生における、輪廻…
そう、わたしが好きなものは、私だったらどうなのかというのを過らせてくれるもの。
これをきっかけに美術館に通っている。国立西洋美術館の常設展も、最初は全くわかんなくて全て素通りしてモネとかルノワールとかフェルメールをわかったふりして見るくらいだったけど、通ううちに、本を読んで知識を増やすうちに、色々なことが見えてきて、本当に人生って面白いね。
印象に残った言葉が腐るほどあって、読み返すたびに追加すると思う。