私の愛すべきオキナワ生活
夏から都内で、社会人になる私。
最後の自由時間をオキナワで過ごしていました。
いろんな人に出会って、たくさんのことばをもらって、たくさん育ててもらった2ヶ月間を記したくて文字を綴ります!
そんな、私の職場は、有名リゾートホテル。
スタッフ多すぎて、名前も知らないけど、おつかれさまです!おはようございます!って声が飛び交う職場。
今日も元気?って誰かが声をかけてくれる。
だから、沖縄で孤独を感じたコト、ほとんどなかったな、、、
はじめは慣れなくて、みんな私を騙しにきてるんじゃないか、なんて思っちゃってたのに。
戻ってきて、早々池袋駅前で、おじさんに声かけられた時、目も合わせず逃げた私。
他人に警戒心マックスのに戻ってしまったことに気がついて、オキナワの魔法が解けてしまったと残念だったのを思い出した。
今でも、ホテルのバックヤードを思い出すと、あの温かさに胸がジンとする。
ああ、オキナワロス。
では、私のタカラモノ紹介スタート!!
いつもは厳しい女将さんが、
やりたいことをやっておいで、やりたいことができるのは、ちゃんとあなたが頑張ってきた結果なのだから。疲れたらいつでもここに帰ってくればいいのよ。
って背中を押してくれた。
やっぱりあんたと星見れて最高よって、
一緒にそっと星を見ながら恋愛相談乗ってくれる苦労して来た系ギャル。あんたもウチも最高にかわいいよってギャルマインド教えてくれた。
沖縄での出会いに感動してる私に、
人に恵まれてるのはあなたがいい人だからよ。
人は鏡よ、あなたは大丈夫よ。
って沖縄のおばあ。
ちょっと変態なダイビングの先生が、
あなたは、不思議な魅力を持つ女の子だね。
東京でもっともっといい女になるんだよ。
そして、オキナワにいつでも戻っておいで。
って自信をくれた。
自信がなくて就職したくない私に、
新人の男の子が
大丈夫、きっとどこでもやっていけますよ。
って勇気をくれた。
いかにも遊び人な鉄板焼きシェフが、
やりたいことは絶対やれ、たくさん遊べ、
その代わりどんなことも全力でやるんだよ。
って人生のぶっ飛び方を教えてくれた。
ぽんこつでひょうきんな料理長が、
食欲にしろ、性欲にしろ、自分に忠実なのがいいんだよ。食べることも男が好きでもいいんだよ、それが可愛いんだよって。
あまりにも人間らしくて無様で、強欲な自分が受け入れられずにいる私にスッと沁みた。
へたっぴなウクレレを恥ずかしそうにかっぴく私に、好きな気持ちが大事だよ、好きなこと最高に素敵だって好きなものを好きだと言わせてくれた、
駆け出しミュージシャン。
人間味ダダ漏れな自分を、受け入れられない私に
もう、ありのままの自分を認めな?
って寮のあねご。トドメを刺された。
ああ、私ここではありのままでいいんだって思えた。息が、息が凄く吸いやすかった。
好きなものを好きと言って、行きたいところに行って、やりたいことをする。心の思うまま、ストッパーはかけなくていいんだって思えた。
毎日海を眺めて、自分を生きていた。
自分の心に耳を傾けられた。
自由だった。幸せだった。
人生で一番オキナワにいる今の自分を愛せていた。
私は自分に自信がない。
だから、社会がいいって言うものを喜んでやってきた。誰かのすごいねっで生きてきた。
「いい人」になりたがった。
そんな私は空っぽ。
形の見えない「正義」に当てはめようとしていた。
多分、そんな私、沖縄の人にはバレバレだったのだろうか。
夏になった。新入社員研修が始まったー。
幸せな時間はあっという間だった。
電車の窓には、冴えない疲れた私の顔。
なまこやカニを探しに行きたくなる。
波の音に包まれながら、ウクレレを弾きたくなる。
満点の星空を眺めたくなる。
どこを探しても海すらないし、眺める空は恐ろしく狭い。感じる自然がない。スーパーにちんすこうも泡盛も置いてない。自分の声が聞こえない。
息が詰まる。酸素が薄いみたいだ。
良くも悪くも、一年もすれば私も染まっていくだろう。
乗り込めない満員電車もなんでもありすぎちゃう駅前の買い物も、星が見えない夜空にも、きっと慣れてしまう。
慣れた私はどうなってしまうのだろう。
ちょっと怖い、いやかなり怖い。
オキナワを思い出して、涙流すことも胸が締め付けられることも無くなっちゃうかな。
でもどうか、どうか、これをみて思い出してほしい。たくさんの人が私を想って、誰よりも私が私を愛していたことを。そんな時が私にはあったことを。
忘れたくない。私には戻る場所があること。
心に留めて置きたいのだ。
そう想ってしまうほどの宝物の話でした。
がんばれ私。生きろ私。