服を白黒にしたら毎朝ラクになった話。

たった一年くらいの間の話。服を白か黒、あるいはライトグレーあたりの色に絞って揃えるようになりました。

白・黒・グレーと言っても、青み・黄み・赤み、明度も様々ですがそれはそれとして。強いて言うならナチュラルよりはさらし、黄みよりは青み、そんな具合。※さらしとか青みというのは私の肌の色による選択。

デザイナーとして仕事をしている今の職場はオフィスカジュアル。一年前くらいまでは「そこそこ華やかに見えるように気を使った方がいいのだろうな」と思い、白黒は多く使いつつも様々な色の服を取り入れていました。ところがある時ふと「煩わしいな」と思ってしまったのですよね。

天気（光の強さ）とか肌コンディションで色を考え決めることだとか、気温のことも考えなきゃならないし、生理前にもなれば浮腫みが強く出るから着心地と服のラインが崩れないものを……とか、そうやって苦労してトップスを決めても、では組み合わせる他のアイテムはどうするの……って。

そう思ってよくよく考えたら「季節ごとにシンプルなデザインの白・黒を、キレイ目・リラックスで持っていたらいいんじゃないの。たまにグレーも挟んでさ。」というところに落ち着きまして。それならアウターや雑貨など、さし色には何色を使ってもいいし。

そうして少しずつ整理したり処分したり買い足したりでほぼほぼ落ち着き、今後は消耗の度合いを見ながら更新してゆく感じ。デザイン・質感・数などは多少の遊びも持たせつつ。ミニマリストではないのでストイックに数を絞ることはせず、しかし私服の制服化というところ。

そうなると、たとえば「天気が悪い・肌コンディションが悪いからトップ白×ボトム黒にしよう」「PCに向かっている時間が長くなりそうだからリラックススタイルにしよう」など、すぐに判断できる。着丈や裾のイン・アウトなどもコーディネートと自分の好みでスタイルは定まってくるし。

偉人のソレとは違うのだけれども、服の選択程度で時間をロスしない・負荷を軽減するという意味では同じようなものですね。毎日やらねばならん作業だからこそ、なるべく手抜きする、これはやっておくと本当にラク。

世界の成功者たちが「毎日同じ服を着る」興味深い理由

たまに疲れ過ぎていてセレクトミスしたとしても、色数が絞られているからとんちんかんな格好になるリスクは回避できますし。「コーディネートがアレだからおうち帰りたい……」というトラブルがぐんと減る。そういう意味でも安心感。

ただ、私の場合は「このブランドのこの型！」と決めているわけではないので、服を買い足す時に結構こだわることが多くて。どんな組み合わせをしても野暮ったくならないように多少軽やかさを感じる質感のもの、ニット類を除いては基本コーディネート次第で3～4シーズン対応のものを選ぶようにしています。

これをやるようになってから、自分自身も朝の身支度が随分とラクになりましたし、クリエイティブとは言わないまでも、ちょっとしたパズルのようでなかなか楽しいです。また、以前より周囲からの評判もよい感じなので試してみる価値はあるのかな、と思っておススメしてみました。

もしも今、なんとなくマンネリを感じていたり、ちょっとスタイルを変えてみたいなと思っていらっしゃる方はできる範囲で少しずつ試してみてはいかがでしょうか。