
喫茶店で、自身のコンディションを知る。
人の話し声が気になってしまう、みたいな記事を以前書きました。
もしやHSPとか聴覚過敏なのではとも思ったのですけれど、単に気にしすぎなだけなのかもしれません。
この感じ方が万人に共通のものなのか、ある特定の人達だけのものか、自分では知りようがないので何とも言えませんけども。
そして今現在でも、相変わらず気になってしまう感じです。
全く関係ない誰かの会話や悲しくなるだけのニュースなんかは聞きたくないですし、一周回って憤りを覚えることもたまにあります。しかしそうなると自分がしんどいので、我慢できなくなる前にその場から逃げたりもしていますけれど。
ただ、以前から薄々感じていたことではありますが、この気になる、あるいは気に障ることの許容値はその時々によって異なるのだなと実感しました。
それは先日、珈琲所コメダ珈琲店に行ったときのことです。
店内はそこそこ混み合っていて、空いているテーブルは2つか3つくらい。
僕が案内された席に着いてから程なくして、残りのところも埋まりました。
そしてメニューを開いてから気付いたのですが、結構がやがやしているのです。
注文を取る声、会話する声、その他もろもろ。
あれだけの人がいて、各々が食べたり話したりしているわけですから、至極当然ではありますけども。
右斜め前の席の2人組は、卵がどうとか新潟がどうとか、卵か養鶏の業者さんぽい感じ。
仕切りを挟んで左隣の人達は、何やら話し込んでもいました。
聞き耳を立てていたわけではないですが、少し聞こえてくるとどうにもそちらに意識が向いてしまいがちでして。
これがもし以前の僕だったら、賑やか過ぎる客のせいでせっかくのコメ活が台無し、来ない方がよかった、くらいに思ったかもしれません。
でもこの日はそこまで不快に感じることもなくて、なんか話してるな~くらいに受け止められました。
決して聞き流すことは出来ていないのですけれど、いろいろな人がいると思えば多少は納得できるような。実際そこまでうるさいわけでもないのです。
多分、がやがやした店内ですからその1つ1つは大して気にならないか、あるいは気にしてもきりが無いと理解しているのかもしれません。
これがもしお客さんが少なくて、ちょっとした物音でさえ響くような状況であれば、感じ方はまた違ったように思います。
それに加えて、この日はおよそ2週間振りの“コメ活”だったのですね。
朝からもうそれはそれは楽しみで、愛車に乗って向かっているときも心が弾んでいました。
特に気がかりなことも無くて、なんとも珍しいことに負の感情が限りなく少なかったようです。
だからでしょうか気持ちにも余裕が生まれて、些細なことは軽く受け流せていたのだと思います。
思い返してみると確かに、今まで話し声などが気になって仕方なかったときなど、大抵は時間に追われていたり何か嫌なことが起こったりして、目の前のことに集中することができませんでした。極度に人目を気にしてしまうような。
そうしたお疲れ気味な心を癒やしたくて、推し活よろしく珈琲所コメダ珈琲店に通っていたのですけれど、そもそもが頭も心も凝り固まっていたり自己肯定感が下がっていたりして嬉しいことすらも受け入れることが難しい上に、回復することを自分以外の他者に頼り切っている状態なわけで。
一応それでもすっきりと気分転換できたときもありましたけど、微妙に気分が晴れないままで店を後にすることもしばしばあったのです。
体と心は相互に影響を及ぼし合ってどうたらこうたら、そんな話をたまに聞きます。
心身の調子が良ければ話し声も聞き流せるか、あるいはそこまで気にしないでいられて、逆に調子が悪いときは意識がそれに埋め尽くされてしまうのかもしれません。
つまるところ、他人の言動や話し声が気にならないときは心が元気で、気に障って仕方ないときはストレスないし疲れが溜まっているのかなと、自分で気付くことができそうです。
あとそれ以外にコーヒーをおいしく感じるかどうかでも、自分の体調を知る目安になりそうな感じもします。
僕も数年前、コーヒーの苦さやえぐみが舌に刺さって、全然おいしく感じられないときがたまにありました。余程ストレスを溜め込んでいたんだな~って感じです。
***
何かしらのきっかけがないと、自分の内面がどうとか調子はどうとか、あまり意識することはないように思います。
僕の場合は、職場なり喫茶店なり、人がある程度いるところに行って初めて自分の心模様に気付けるようです。
今まではあまり気にしていませんでしたけど、この日は唐突にそんなことを考えつく程度にはリラックスできていたようで。
いつもなら眉をひそめていたかもしれない店内のざわめきさえも、適度な距離感で人の存在を感じられて、これはこれで悪くないのかも、なんて思ったり。
もちろん、静かな環境の方が落ち着けるので好ましいのは確かですけど。
しかしこれまでの価値観に凝り固まるでなく、新しい気付きを得られたことはとても新鮮に感じました。
一口飲んだコーヒーの苦味に頬をゆるめたり、ぼうっと窓の外を眺めたり。
混雑を避けた少し遅めの昼食は、安心して寛げる場所があることと好きなものが食べられること、そんな喜びも一緒に噛みしめながら🥪
なんのはなしです珈。
喫茶店は良いですね。
珈琲所コメダ珈琲店以外のところにも、少し興味が湧いてきました。
これからの楽しみが広がります☕

↑最近お気に入りのエッグサンド。
少し胸焼けするときもありますけど、やっぱりおいしいです😋
見出し画像には、つららさんのイラストを使わせていただきました。
ありがとうございます。