心の支えはありますか?
私の足ツボマッサージに興味をもって訪ねて来てくれる方々の多くは、育児で大忙しの30代から40代の日本人のお母さん達です。
結婚を機にオーストラリアに移住し、子どもが生まれ、その子達が保育園や学校に通うようになって、わずかな自分時間ができた時、ふと私を思い出して予約をしてくれるようです。
そのお母さん達は海外生活にも慣れたとは言え、言葉や文化、習慣の違う日常に緊張が続き、頼りたい親も近くにいない現実から、無意識に恐れや不安を体に溜め込むという結果になりがちです。
そんな方々に有効な足ツボマッサージのポイントは・・・。
腎臓、肝臓のそれぞれのポイントと、そして土踏まず全体です。
東洋医学では、腎臓は“恐れ”を、肝臓は“怒り”を溜め込んでしまう臓器だと言われています。
ワンオペ育児のお母さんは、ストレスや孤独に襲われ、腎臓、肝臓がとても疲れてしまっています。その臓器に「いつも頑張ってくれてありがとう。」という気持ちを込めて、私から刺激を送ります。
みなさん、激痛で悶絶するか叫びます。笑
そして大切なポイントが土踏まず。
土踏まずのアーチ、そして足の側面の親指から踵(かかと)の骨に沿った部分をみていきましょう。
常に緊張している人、考え過ぎの人はこの部分に激しい反応を示します。緊張したり、つい考え過ぎてしまうことは、その方の性分であることが多いので、やめようと思ってもなかなかやめる事はできません。ただ、大切な事は、緊張や考え過ぎにさせる原因を知り、その理由を誰かと共有することです。中には「自分でも何に緊張してるかわかりません。」と言う方もいますが、真面目なお母さんからよく聞かれる言葉です。
とても真っ直ぐで一生懸命なお母さん達。そんな方々も、マッサージを受けながら自分の話をしている内に頭の中がスッキリ整理され、笑顔で「次の予約まで頑張ります!」と言って帰っていきます。
結婚生活、育児の経験が20年になる私は、これまでいくつもの壁を乗り越えることができました。そこには、仏教という“心の支え”があったからです。若いお母さんよりも経験があるとは言え、育児はまだ終わっていませんし、母としても妻としてもまだまだやることはたくさんあって、忙しい日常は途切れることなく続いていきます。そんな日常を不安なく生きる為に、仏教は私になくてはならないものになりました。
一人で悩みがちな現代人。無機質な情報から、更に孤独になる人も多くいます。そんな方々に仏様の教えが心の支えになる事を心から願っています。
★投稿は毎週月曜日更新。次回は4月8日です。★