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オモコロ、自由、相対的自由
今回のオモコロチャンネルの動画ではゲームに負けた十年間海老天を食べることを禁止されるという壮大な企画であった。海老天自体そんなに高頻度で食べるものではないが、負けたARufaさんの絶望は想像するに難くない。
永田さんのnoteでもこの動画について触れられていた。永田さんの記事を読んで思い出したオメラスという話がある。今回はその話についてしようと思う。
オメラスという街はいわゆる理想郷で、住人は
今を生きながら、その先に待つ未来に怯えている。
空の青さが鬱陶しい。
昨日まで空に浮かんでいた雲が胸の中に立ち込めているようだ。
空の青は以前までの鮮やかさを留めていない。
ふと中学生の時分を思い出してはどうしようもない気持ちになる。
無条件に未来が明るかった頃。
その未来がいざ近づいてくると机をひっくり返したくなる。
親のもとで、無責任にぐにゃぐにゃ生き延びてきただけのポンコツだ。まるで、自分の人生に覚悟がない。
土曜日、午前10時半に起
ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダム -厄災からの復興-
先日、ニンテンドースイッチの最新作、ゼルダの伝説ティアーズオブキングダムをプレイし始めた。未だストーリーは少ししか進んでいないが、気になったことがあった。
前作のストーリーの中心となっていたのがシーカー族の存在である。シーカー族は遥か昔、高度な科学技術を有し、栄えた文明だ。文明は滅んだものの、彼らの遺跡や科学技術の断片は残されており、それらを駆使しながら厄災を倒す、というのが前作のプロットとなっ
「グリーン・インフェルノ」に見るアイデンティティ
グリーン・インフェルノを観た。
映画の内容はこんな感じである。アメリカの大学生人権サークルが南米で森林伐採に対する抗議活動をした帰り、学生たちを乗せた飛行機がアマゾンのお口で墜落してしまう。そして、その地に住む食人族(ヤハ族)に囚われ、彼らの村で一人また一人、捕えられた
我々の感覚からすると人間が同じ人間食べるのはグロテスクな行為に思える。だが、それは我々が人間であるというアイデンティティをもっ