お金では買えないものを見失っている。
毎月給料が入るようになり、お金を自由に使えるようになり、
購買への躊躇が前に比べると格段に少なくなり、
欲しいものを考えて吟味して、手に入るようになりました。
自由のうちの1つを手に入れられている感覚です。
でもそれと同時に、
お金では買えないものが多くなってきている気がします。
お金で買えるものと買えないものの量は反比例するんでしょうか。
それとも歳をとっていくにつれてこの感情はある程度当たり前なのでしょうか。
なんだか日々がのっぺりします。
単純な言葉で言い表すと、ドキドキやワクワク、胸の高鳴りの欠落です。
そりゃ学生時代は、
定期的にイベントがあって、
1年の中に細かい区切りがあって、
そこに向けての熱量があって、
日常にメリハリがありました。
しかも能動的に生活に色づきがあるんですよね。
文化祭、体育祭、テストの日程も決まっていて、
クラス替え、担任、新しい環境が、
こちらから動かなくても義務的に変わっていきますもんね。
先生にバレないように校舎にピザを宅配したり、
早弁をして昼休み全力で遊んだり、
テスト前に教室に残って友達と勉強するといいつつ遊んでしまったり、
階段を降りようとしたら隣のクラスのカップルがキスしてて気まずかったり、
体育の授業中に思い出作り!なんてはしゃいでみんなで写真を撮りまくったり、
一人称を「私」にしようというブームがあったり、
大きいテスト前に、お互い頑張ろうと、わざわざ透明の下敷きを買って寄せ書きし合ったり。
その瞬間を一緒の空間で過ごせたからこそ出来たたわいもない些細すぎる日常が、
こんなにも愛おしいんだなと感じてしまいます。
毎日のウキウキ、ワクワク、ドキドキが詰まりまくった毎日。
今だって、毎日新しいことはあるし、
新しい知識をつけて、発見もあるけれど、
やっぱりルーティンからはみ出た突拍子もない刺激はあんまりないです。
毎日同じ時間に起きて、
電車に乗って、デスクについて、パソコンを開いて、朝礼をして。
休日だってもちろんあるし、
休日は楽しむためにあるし、楽しんでいるし。
お金を貰えるようになって、
使い方を考えることも楽しんで。
メリハリはあるようで、
だけど刺激の少ない、
ワクワクやウキウキの少ない日常であることが
少し寂しいのです。
前進したいモチベーションを持ち合わせながらも
過去を振り返りたくなる。
みなさん胸の高鳴り、高揚はどのように感じながら今を生きていますか。
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