見出し画像

なりわい賃貸住宅hoccoでのくらし

東京都武蔵野市のなりわい賃貸住宅hoccoにて、2024年3月惣菜スタンドを開業予定です。
開業にあたって考えたことなどを書いていきます。

↑の説明文にさらっと書いている【なりわい賃貸住宅hocco】について
これから開業しようとしているお店の物件は少し変わっていて。

自分のやりたい”なりわい”を、街にひらくというコンセプトの賃貸住宅です。

hoccoの各戸には3畳ほどの土間スペースがあり、私たちはここでなりわいとして飲食店を営みます。
そして、その3畳の土間以外のスペースでプライベートの生活もしていく、という職住近接ならぬ職住一体な生活になる予定です。

hoccoは長屋になっていて、同じように土間のあるメゾネットの家が13戸連なっています。
そのうち店舗として運営できるのが5戸、住宅専用物件が8戸。

写真手前側が店舗に使える物件で、現在パイとコーヒー屋さん、植物屋さん、パン屋さんが入ってます。

近隣に住む方々も結構散歩しに来てくれるような場所で、1ヶ月に1回マルシェなんかも開催されています。

中はこうなっていて、手前が店舗で奥と2Fが住居です。開店準備中。


人と近い暮らし方がちょっと好きなんだと思う

この物件に住む前は合計2年半、シェアハウスに住んでいました。(途中1年間北海道での住み込み料理修行時期も挟みつつ)

少し広めの3LDKのマンションに3世帯が一緒に住み、各部屋を隔てるのはふすまだけだったり、水回りやLDKは共有だったりと、かなり住人同士の距離が近いシェアハウスでした。
住んでいたあいだ住人は都度入れ替わりがあって、合計で7人の大人と3人の子供たちと生活を共にしたことになります。

私自身シェアハウスに住んでおきながら人とずっといたいというタイプでは全くなく、むしろ一人の時間がないと無理なタイプ。
けどシェアハウスに住んだことで1人暮らしでは得られない経験や楽しさを知ったし、人との距離感が近い生活からもたらされるセレンディピティみたいなものが好きでした。

そういった経験もあり、いわゆるふつうのマンションよりも住人同士の距離が少し近いhoccoのコンセプトだったり、さらにそこでお店も出せる(しかも無理なく小さく始められる規模で!)というところに魅力を感じて、ここで飲食店を始めてみることにしました。


ゆるいつながりを持てる場所として

先日、hoccoの軒先で什器のDIYをしていたのですが、そうしていると散歩をしている人や住民の方と挨拶できる機会が結構あるんですね。

外に置くテーブルの天板を塗装してます

それがなんだか少し嬉しかったり、爽やかな気持ちになれるんです。

マンション暮らしの頃はエレベーターで他の人と乗り合わせると気まずさを感じていたのだけど、”ただ近くに住む人”ではなく”ご近所さん”と思えるだけでこんなに人への感じ方って変わるんだなと驚きます。

自分がオープンな人間になったというより、ここの環境がそうさせてるんだと思う。
私自身はまたマンション暮らしになったら、ちらっと目を合わせて挨拶するだけの人に戻ってしまいそうな気がしていて。

というのも、昔は町内会があったり回覧板を回すということだったり、それこそ個人店で買い物をするなどでちょっとしたコミュニケーションを取る機会があったから、住人同士は”ご近所さん”の関係でいられたのかな、と。

そこを外注してしまったことでコミュニケーションが取れなくなって、近くに住むのに他人、みたいな暮らし方になってきてしまっている。

私がhoccoに住みながらお店を開くことでできるのは、この”ご近所”感の輪を少しでも広げることなのかなと思っています。

べったりするつもりはなく、なんかちょっと散歩したついでにおしゃべりできる場所があるぞ、程度の認識でいいので。

この記事が参加している募集

いただいたサポートはより良い記事を書くための試作費や取材費に充てさせていただきます。よろしくお願いします。