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〔8〕社長が《苦渋の決断》から逃げている限り、会社は成長しない!〜『無駄を削ぎ落とす勇気が持てるようになるハナシ』

とにかく
なんでもかんでもとっておく。

増やすばかりで減らす脳がない!

明らかに解雇要因があるスタッフを、
クビにしないどころか、
お局やベテランだからという理由で
治外法権
にする。

現場の社員が「必要ありません!」
と言っているのに
余計なツールを導入したり、
無駄なものばかり買ってくる社長…

社員たちにとっては迷惑でしかない〜

余計な仕事は増えるし、
「そんなのに経費垂れ流すぐらいなら、
ちょっとでいいから給料上げてくれよー
だからウチの社長はダメなんだよ!」

と陰口を叩かれていることも知らずに
また余計なことに経費を使い出す始末。

こんな経営者をどう思いいますか?
大体の場合は自覚症状がありません笑

良かれと思っているからタチが悪い…
 
「捨てられない思考の経営者」は、
往々にして会社の成長を自らの手で
止めているということに気づかない…
 
過去の成功体験に固執し、
不要な人材今は使い道がない資産
にしがみついているせいで、
優秀な人材のモチベーションが下がり、
最悪の場合は集団離職につながることも…
 
かつて貢献してくれたベテラン社員が
今は組織の足を引っ張る存在になっていても、
感情に流されて放置してしまう…。

 
また、
使わない事務所や店舗を「いつか使うかも」
と言って固定費を垂れ流し続ける…。
 
経営者が思っている以上に、
現場の人間達は不満に思っていたりします!

決断力の欠如》がもたらす
経営課題とも言えます。

 
「捨てる/処分する」「手放す」
という行為は、
一見冷酷に思えるかもしれませんが、
企業の成長には必要なことです。
 
何を残し、何を手放すべきか?』
見極めができない経営者
は、
最終的に会社を危機に追い込みます。
 
今回は、
捨てるべきものを捨てられない経営者の末路と、
そこから脱却するための方法を探っていきましょう。


セクション1: 捨てられない経営者の特徴

◆過去の成功体験に固執する:
過去に成功事例、昔のやり方に
しがみつく経営者は、
変化に対応することが苦手です。
 
新たな市場の動向についていけず、
若手社員の成長を阻害するので、
組織全体が停滞します。
 
 
◆感情的な理由で人材を手放せない:
「創業当初は一緒に頑張ってくれた」
「会社が大変だった頃の恩がある」
という理由で、
業績に悪影響を与える社員を放置するケース。
 
優秀な人材のモチベーションが低下し、
やがては離職につながります。

結果的に、
使えない時代遅れの老害の巣窟企業になり、
廃業を余儀なくされるか?
社長一人が働きアリになるか?
の二択に追い込まれるでしょう。

 
◆無駄な資産を維持する:
「いつか使うかも」という考えで
不要な事務所や店舗を維持し続ける経営者は、
固定費を垂れ流し、
経営資源を浪費してしまいます。
 
この姿勢は、
必要なリソースへの投資が出来ず、
単純に自分の「もったいない」という感情で、
会社の資産を有効活用できていない
典型的な経営者の例と言わざるを得ません。
 
 
◆決断力の欠如:
優柔不断で「捨てる」決断ができないため、
重要な経営判断を先送りにする。
 
結果として、
問題が積み重なり、
状況が悪化して、
気づいた時には解決する為に、
膨大なエネルギーを消費することに…

リソースの大半を失うことも…
 
 
◆自己満足の姿勢:
「自分は正しい」
「これまでのやり方で十分だ」
という考えから、
若手社員から見直しの意見があっても
拒み続けてしまう。

自分以外からの、
改善策を聞き入れない。

「社長は俺だ精神」
のリーダーが陥る典型的な例です。
 
その結果、
業界の変化についていけず、
競争力を失います。
 
若手社員や業界外からきた人材の方が、
優秀な分野も存在する時代です。
 
むしろ、
過去の成功事例は、
現代の失敗事例ということも、
多々あります。
 
いずれにせよ、
捨てられない思考が強い経営者は、
組織の柔軟性と成長を
著しく妨げている可能性があります。

社員たちからは陰で、 
『[過去の栄光]にすがるだけの無能な社長』
とバカにされているでしょう。

残念ながら…
 
特に新入社員の世代は、
過去の栄光にすがっているリーダーを
尊敬することはありません!

セクション2: 捨てられない思考が招く


1:優秀な人材の流出→
優秀な社員が、
時代遅れの方針に嫌気がさす。

自分よりも無能な社員が
社歴が長いというだけで
優遇されていることに不満を持ち、
ある日突然、会社を去ってしまう。
 
優秀な社員が一人辞めると、
「あの人が辞めるぐらいだったら、
もうこの会社に未来はないかも!」

という連鎖が起こり、
集団離職につながることも少なくありません。
 
感情的な理由で不要な人材を残していると、
他の社員のモチベーションが低下し、
「自分の努力が報われない」と感じ、
転職を選択する人が現れるのは当然です!
 
 
2:固定費の増大→
使わない資産や
事業所を維持し続けることで、
無駄な固定費が発生し、
企業の利益を圧迫します。
 
これにより、
経営の柔軟性が失われ、
必要な投資を行うための資金が不足します。
 
結果として、
成長のチャンスを逃し、
競争力が低下します。
 
資金が不足しなかったとしても、
新しいチャンスが目の前にきた際には
「まだ、◯◯が残っているから!」
という思考になってしまいます。
 
その結果、
いつまでも古いものを持ち続けることになり、
固定費垂れ流し経営をひたすら続け、
気づいた時には、もう遅い…
あとはジリ貧の経営を余儀なくされることも…
 
 
3:市場対応力の低下→
過去の成功体験や
保守的な経営方針にしがみつくと、
市場や顧客ニーズの変化に
迅速な対応ができません。
 
その結果、
経営資源が硬直化し、
新しい機会や問題が発生しても
柔軟に対応できない組織が
出来上がってしまいます。
 
 
4:企業文化の腐敗→
「捨てられない」経営者は、
変革を拒む姿勢が強く、
イノベーションを阻むのが当たり前という
空気が溢れる企業文化を生み出します。
 
社員たちが新しいアイディアを提案しても、

「昔からのやり方でいいよ。
現状維持でいいんだよウチは。」

という姿勢で、
却下される日々が続いたら
当然、士気は低下します。

 
そんな組織では、
改善提案や新しいアイデアを
出す人材はいなくなります。
 
現状維持に固執する組織なり、
成長意欲がないため、
衰退していくことになります。
 
 
5:競争力の喪失→
競合他社が新しい技術や
ビジネスモデルを積極的に取り入れる中で、
古い慣習に固執し、革新を拒むような
リーダーが社長をやっていると、
市場シェアを失い、
ブランド価値も低下していきます。 


セクション3: 捨てるべきものの見極め方

◎捨てるためのステップ
最初のステップは、
現状を客観的に評価することです。
 
感情を全て排除し、
事実とデータに基づいて、
どの人材や資産が利益をもたらしていないかを
冷静に特定しましょう。
 
感情的な判断を避け、
具体的な数値やKPI(重要業績評価指標)
を設定して評価を行います。
 
「KPI」という言葉を聞くと、
難しく感じるかもしれませんが、
ボーナスや昇給を決める際に使用する
《業績査定表》の項目に沿って
判断するという方法でもOKです。

感情だけで判断するより
遥かに良いです!!

 
営業部門の社員ならば売上や目標達成率、
サポート部門なら顧客満足度や対応速度など、
具体的な数値基準を設けることで
判断の根拠を明確にします。
 
当然、
資産についても
費用対効果見極めることが重要になります。
 
事務所や店舗の維持費用と、
その場所から得られる利益を比較し、
効果的な投資先かどうかを判断します。
 
定期的なコスト分析を行い、
ROI(投資対効果)が
一定基準に達していない場合は、
その資産を見直す決断を下します。
 
【ROI計算式】
利益金額÷投資金額×100(%)
 
 
◎捨てるべきものの見極め方
捨てるべきものを見極めるには、
定量的なデータに
基づいて考える必要があります。
 
まず、
各人材や資産に対して、
 
「維持するコスト」
「貢献している利益」
「将来の可能性」
 
をスコア化します。
 
例えば、
社員の場合は以下のような指標を使うことが出来ます→
 
・生産性指標:
売上、目標達成率、
プロジェクトの納期遵守率などの数値。
 
・成長性指標:
自己研鑽の意欲、
スキルの向上、
社内での役割拡大の可能性など。
 
・文化的フィット:
チームとの協調性や企業文化への貢献度。
 
次に、
各指標を定量化し、
スコアを合計して
「残すべきか、手放すべきか」
を判断します。
 
生産性が低く、
成長性の見込みもなく、
会社の文句ばかりを言っているような、
文化的フィットも低い場合は、
その人材を維持するメリットが
少ないと判断できます。

 
資産に関しても、
冷静な見極めが必要
です。
 
不動産であれば、
その土地や建物の維持コストと、
そこから生まれる利益や価値を比較します。
 
ROI(投資収益率)が
一定基準以下の場合、
その資産の売却やリースなどを
検討するのが合理的で
す。
 
経営者が捨てるという判断をする場合は、
感情ではなくデータに
基づく冷静な決断が必須
になります。
 
定期的に現場から
リアルなフィードバックをもらったり、
持っている資産の費用対効果を
確認する時間を作りましょう。
 

コンクルージョン

「捨てる」という決断は、
企業の成長を促すための重要な選択です。
 
不要な人材や閉店した店舗や倉庫、
昔つかっていた備品等の資産に、
こだわり続けると、
経営の柔軟性が損なわれ、
優秀な人材が離れ、
コストだけが増えてしまいます。
 
感情に左右されず、
データに基づいた判断を行い、
必要ないものは手放しましょう!
 
それでも手放す勇気が持てない時は、
このように考えてみてはどうでしょうか?→
 
手放せない=
会社の大切な資産を経営者自ら垂れ流す行為!』
 
経営者の使命》は《会社を存続させる》ことです。
 
選択と集中を余儀なくされる
大変なポジションを務めるのが
組織のトップにいる者の宿命です。
 
無駄を省き、
本当に必要なものに集中することで、
組織の成長と競争力を高めていきましょう!
 
会社の成長は、
なんでもかんでもとっておけば
良いというものではありません!
 
時には『減らす』という
“エッセンシャル思考”
の方が遥かに大切です!!

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現役のCOO であり、

次世代COOの育成〜社員教育研修、

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