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プレアルコホリックの女が9年間節酒を維持し続ける。続けていく。

はじめに

はじまめまして。節酒継続9年目(紆余曲折、途中で長めの断酒あり)、プレアルコホリックの嘉殿(かどの)エリサです。

2023年現在54歳の既婚・子供有りの女性です。

1999年前後より飲酒(主としてワイン)をはじめましたが、2014年4月~12月と2019年8月〜2020年8月に断酒し、現在は緩やかに週1回もしくは月1回だけワインを飲む生活を送っています。1回に飲む量は250〜300mlほどをゆっくりと。

2014年の半年断酒のきっかけはこのような感じです。
日々酒量が増えて休肝日も減ってきて、2013年には安ワインを毎日400mlほど飲むようになりました。日記にもありますが、ワインは味が好きでのんでいた、そして楽しいお酒でした。

しかし酒は立派な薬物。量がどんどん増え、これはかなりまずいと思っていたところ4月のある日急性アルコール中毒並のひどい悪酔いに襲われ、その時初めて心底「お酒やめたい」とおもいました。
胃腸も悪かったのでかかりつけの消化器科を受診したところ、「こんな胃腸の状態で飲んでいるなんて!」「お酒は絶対だめ」と叱られました。

そしてその医師が診断したのは胃腸の悪さだけでなく、私の抱えるプレアルコホリック(アルコール依存症の前段階)という病気でした。その先生に「こんな胃腸の状態で飲みたくなるんだったら久里浜(アル症を専門に治療している国立の医療センター)に紹介状書いてやるから来なさい」と言われました。久里浜・・・・自分がこんなことを言われるなんて!と相当こたえました。

この日記はそのワインを飲めないつらさと精神的依存と戦い、2015年に許可を得た断酒明け後に自己流節酒で葛藤・挫折し、その後ある専門書と出会い全く苦しむことなく節酒できるようになるまでを綴ります。

私は昔から病気の回復もゆっくりで、いろいろな治療やセラピーも効くのにものすごく時間がかかるという欠点があります。紆余曲折、ジタバタ回り道をしながら蟻のように進みます。しかし、色々あっても誰に何と言われようとも、今は減酒・節酒できている、続いているのです。

2020年にコロナとほぼ同時に「冠攣縮性狭心症」という病気になってしまいました。これは過去のお酒と関係があるかないかは全く分かりません(と医師が言っている)。現在は左記のとてもよい心臓血管外科医とタッグを組み、波があるものの快方に向かっています。少しだけ書くと、血圧、血糖値、中性脂肪、心電図等にも異常はなく、動脈硬化もありません。

担当医はお酒はOKと言っていますがそんなに飲みません。
2019年にとてもよい「減酒本」と出会い、その人の体重と血中アルコール濃度に基づく、飲酒方法を知ることで節酒・減酒世界が一変しました。きちんとした科学的な裏付けのある方法はやはり強いです。

もちろんワインは美味しいし、素晴らしい文化だとは思いますが、もうそんなに飲みたくないときもあります。たまに5~6か月飲まない時もありますがお酒のことを考える日がないほどです。隣でワインを飲まれていても飲みたくないときは飲まない。一番理想的なお酒との付き合い方になれたのではないかなと思っています。


6か月断酒を余儀なくされた2014年は辛かったですが、今はあの時決断してよかったと思っています。


「久里浜国立医療センター」と薬の名前以外の固有名詞は全て仮名です。

当事者ならではの視点で、離脱症状や連続飲酒になる前のプレ依存状態の飲酒・断酒の苦しみも書いています。

今同じような立場で苦しんでいる方、節酒をしたい方、お酒を減らしたいけれども先延ばしにしている方、ご家族のお酒の量や飲み方に不安がある方などなど、是非お読みください。

↓第2話



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嘉殿エリサ
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