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積み重なってく、それは地に太く根を張る大木の年輪みたいに。
2021/8/17 「お題に参加します。#人生を変えた一冊」
「人生を変えた一冊」このハッシュタグを見た時、私にとってのそういう一冊って何だろうって考えました。
“一冊”は出てこなかった。決められなかった。でも、“一人”は出てきた。私には、私の人生を変えられたと思っている一人の作家さんがいます。
松浦弥太郎さん
私のnoteでも度々、弥太郎さんの本は紹介していますが、間違いなく私は弥太郎さんの本に、弥太郎さんの言葉に、人生変えられたと思っています。
今日もていねいに。
弥太郎さんの本は、沢山あります。その中でも、1番最初に出会ったのは、こちらの本。いつ買ったのかも覚えていないくらいです。何度も何度も読み返して、結構ボロボロ。もはや古本みたいな香りがするし、シミもあるし、私の長年の手垢も染み付いてる。でも、絶対捨てられない大切な大切な一冊です。
この本には、本当に何度も助けられました。
記憶は曖昧だけど、高校受験、部活、勉強、何もかも上手くいかなかった時、大学受験、初めての一人暮らし、初めてのアルバイト、就職活動の苦しかった時、そして社会人になった今でも、ずっとずっと力を貰っています。
苦しかった時を、一緒に寄り添ってくれた。どこかのページに、いつかの私の涙も染み付いてるかもしれないです。
タイトルを見て分かる通り、この本には、あっという間に流れる日々をほんのちょっと素敵に過ごせるヒントが沢山隠されています。
自分と向き合いながら、日々の暮らしを豊かにするための知恵。
「今日をていねいに生きるとは、カードをくるりとひっくり返す方法。ばらばらの点だったカードを、一本の線に変える方法。そしてなにより、自分で自分を日々更新する方法だと思います。」本編P211より
弥太郎さんは、「新しい自分を見つけよう!」と一見投げやりで他人行儀なメッセージを投げかけています。でも、それを強引に勧めるわけではなくて、具体的に「こんな事してみたらいいよ」って教えてくれるんです。
温かいお茶を淹れてみる、少し早起きしてみる、挨拶に一言添えてみる、姿勢良く歩いてみる、仕草を優雅にしてみる、インターネットから離れてみる、欲張らずに人に譲ってみる。
こんな感じです。こんなふうに、日々を素敵に過ごすヒントを教えてくれます。
いつもの何かを少しだけ変えたら、いつもと違う自分を発見できるよ、って。そして段々、少しずつ、自分を好きになれて、この「少しずつ」を繰り返していくうちに新しい自分になっていくのかなって思います。
心がざわついた時に、私はよく弥太郎さんの言葉に耳を傾けます。本の中の弥太郎さんは特に何も言ってくれないけど、読んでいくうちに心が穏やかになって、居るべきところに戻してくれる気がするんです。弥太郎さんの優しい言葉は、私の心に染み渡ります。
まるで、年輪みたいに。
先程、Twitterでこんな広告を見つけました。
私の人生は、私以外の人生でつくられる。
元々は1つだった一冊の本が、隙間なく重なって重なって、まるで地に根を張る大木の年輪のように見えます。
これまで数え切れないくらいの本を読んできました。内容は詳しく覚えていないけど、間違いなくこの年輪のように、たくさんの方が紡いだ言葉がどんどん重なって、重なって、私の人生に繋がっているのだと思います。
私は、これから“伝える”ことを仕事にしていきます。夢の場所を創る、優しい声の人になる。だから、言葉の引き出しを増やそうと、更に色々な本を読んでいきます。
弥太郎さんみたいな、優しい言葉を紡げる人になるのが目標です。隣に座って寄り添ってくれるような、心がじんわり温かくなるような、そんな風に仕事をしていきたい。
私の“年輪”が、もっともっと細かく、もっともっと複雑に、混ざりあって、絡みあって、繋ぎあって。
これからの私の人生が、地に深く根を張る大木のようになりますように。
おりょう☺︎