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猛暑とサスティナビリティ 〜暑さ対策とエシカルな暮らし〜

日本において記録的な猛暑が連日続いています。

世界各国をみても熱波に見舞われており、数千人が命を落としたり、山火事が発生したりなど事態は深刻化しています。
身近なところでも6月末には経済産業省により東京電力エリアに「電力需給ひっ迫注意報」を発せられたり、冷房による電力需給がひっ迫する可能性があるため、不必要な電気の使用を控えるなど節電の呼びかけがされたのも記録に新しいかと思います。

依然として猛暑が続く7月、そしてこれからの8月かと思います。
熱中症のような命への恐怖を与えるこの「暑さ」は防ぎようがないものです。夏の風物詩といえばそうなのだが、年々記録的な猛暑を観測し続けているのにはなにか要因があるのだろうか。
そもそもこの暑さはどこからきているのか、今回はそのなかでできる昨今の取り組みについて書いていきたいと思います。

猛暑と日本

まず暑さを語る上で、自身が小さい頃より年々夏は暑くなっている気がすると思ったことは誰しもがあるのではないでしょうか。
私は1991年生まれですが、物心ついてからの夏の暑さと現在の日本の暑さを比べるとやはり昔よりも暑くなっているなと体感します。


では、実際に30年前の日本と今の日本ではどれくらい暑さが変わっているでしょうか。
約30年前にあたる1991年7月と、今年2022年7月の気候を比べてみましょう。

参考:気象庁 過去の気象データから抜粋

上記の表が東京における1991年と2022年のそれぞれの年の7月の最高気温・最低気温、それぞれの1日あたりの平均と湿度のデータです。

いずれの指標においても1度以上は気温が上昇しており、平均湿度も70%から80%と10%も上昇しています。今年2022年の7月は雨天も多かったため、一概には言えないですが全体的に暑さの指標が軒並み上昇していることがわかります。

そのため、上記のデータからも「昔は大丈夫だった」ということへの過信は通用しないことがわかりますので、熱中症対策をはじめ体調管理には十分に気をつける必要があります。

猛暑と温暖化

それでは、なぜここまで数十年程度で記録的な猛暑を観測するほど、気温上昇しているのでしょうか。世界的・国際的にみれば熱波の発生など地球規模で観ていく必要があります。

原因は温暖化です。

地球の気温が上がる中、熱波の同時多発も一般的になりつつある。2022年の夏は"ここ数年で一番暑い夏"として記憶されるかもしれないが、科学者たちはこれが"当たり前"になる可能性があると警鐘を鳴らしている。そして、国際社会は気温上昇の原因となる温室効果ガスを削減しなければならないと指摘している。

熱波襲来… 猛暑が続く北半球では数千人が命を落とし、山火事も発生中
Morgan McFall-Johnse
n Jul. 20, 2022, 09:00 AM

考えてみれば、毎年のように「今年はココ数年で一番暑い夏」と言っている気がします。
専門家によればその状況むしろ「当たり前」になってくるとのことです。

気温上昇の根本原因となる温室効果ガスを削減しない限りはこの年々気温上昇はし続けるということです。

このままでは夏を楽しむどころか、平均気温も上がり続け、猛暑日は命の危険が高いため日本でも外出禁止および自粛のようなことにもなりかねないと言われています。

そのなかで短期的にできることとしては「暑さ対策」、長期的にみれば気温上昇・気候変動の原因となる温室効果ガス削減に向けた活動を推進させていくことが重要となるかと思います。

では、それぞれの短期的な観点と長期的な観点でそれぞれの今からできる対策をみていきたいと思います。

暑さ対策とサスティナブル

この1、2年での暑さ対策がこれまでと大きく異なるところがマスクの着用です。猛暑のなかでのマスク着用は熱中症のおそれが上がるなどの懸念もあります。
また、ライフスタイルの変化により、外出機会の減少や仕事においてもテレワーク・在宅勤務推奨の流れもあり、身体が暑さに対応しきれていないこともあり、これまで以上に暑さ対策に気を遣っていく必要があります。

さらには暑さ対策といっても冷房をガンガンに付ければいいのではなく、先に述べたとおり長期的にみて温室効果ガスの削減や持続可能な社会の実現に向けた、「地球環境にやさしい」暑さ対策を講じていくことが大切です。

それでは、日常生活を涼しく保ち、かつ地球環境に排除した生活、いわばサスティナブルな暑さ対策について書いていきたいと思います。

マイボトルで水分補給

近年、マイボトルを持ち運んで水分補給することが当たり前になってきました。
もともとは外出先で飲料水を買うお金を節約したり、ペットボトルの消費量削減への環境へ配慮した個人の取り組みの一環として持ち運ぶ方も増えてきました。

このように個人レベルでもマイボトル持参することによって、環境配慮もでき、夏の水分補給もでき、冬の寒い時期にはホットドリンクを入れられたりなど時期問わず幅広い用途で使うことができます。

日本全国の無料給水スポット

ペットボトルを使わないために水筒を持ち歩いても、中身を飲み切ってしまえば結局またコンビニや自動販売機などで買うしかない。そんな現状を打破するため登場したのは、日本初の給水アプリ「mymizu(マイミズ)」だ。
mymizuは、日本全国にある「ボトルを持参すれば無料で給水できるスポット」とユーザーをつなぐアプリだ。現在はカフェ、レストラン、コワーキングスペース、ホテル、ショップなど8,000箇所以上の給水スポットと提携している。アプリを立ち上げると、マップで給水スポットを確認できるようになっている。

日本全国の無料給水スポットが探せるアプリ「mymizu」マイボトル持参を支援

マイボトルを持参すれば、あとはそのボトルに飲み物を入れるだけですが、結局コンビニで使い捨てのペットボトル等を買ってしまっては本末転倒となります。2019年からリリースしたサービスで、持参したボトルに無料に給水できるサービスが登場しました。
日本全国のカフェ、レストラン、コワーキングスペース、さまざまな小売店やセレクトショップと提携して配置されています。

給水した記録やその活動により削減できたとされるペットボトルの本数、二酸化炭素の排出量、節約金額などを観ることができるとされています。

このようなサービスを猛暑が続くなかで利用することによって、水分補給といった熱中症対策になり、それが結果的に地球環境にもやさしいというサスティナブルな活動、そしてエシカルなライフスタイルの一つにもなっているかと思います。

まとめ

どうせ行うのであれば「地球環境にやさしい」というような考え方に共感する消費者が近年増えてきたように思えます。
自身がしている行動や生活が結果的に地球のためになっているか、社会のためになっているかを俯瞰してみることも多くなってきたため、どうせ暑さ対策、熱中症対策をするのであれば、エシカル、サスティナブルな活動に貢献しようとなるのは今後のライフスタイルとして当たり前になってくるかと思います。
私自身もこの猛暑もサスティナブルな社会につながるべく、活動していきたいと思います。

<参考>
■気象庁  地球温暖化
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/chishiki_ondanka/index.html

■気象庁  過去の気象データhttps://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=45&block_no=47682

■【2022年最新版】夏の暑さを防ぎ、サステナブルに過ごす世界のアイデア10選https://ideasforgood.jp/matome/matome-2020-measures-against-heat/


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