#新譜レビュー
Christopher Owens 『I Wanna Run Barefoot Through Your Hair』(2024)
10/10
★★★★★★★★★★
私はGirlsの1stと2ndはリアルタイムではなく、数年遅れた2013年に初めて聴いた。その日のことは今でも覚えている。
まず何でこんなに情けなくてヘロヘロなのか。そして何でそれが良しとされているのか。Arctic MonkeysやBloc Partyのような筋肉質で誰が見てもかっこいいバンドを聴いていた当時の大学生(私)にとって、ちょっと理解に苦しむ衝撃的な
Kings Of Leon 『Can We Please Have Fun』(2024)
4/10
★★★★☆☆☆☆☆☆
全体的には前々作『Walls』(2016)、前作『When You See Yourself』(2021)と似たような作品だと思う。BPM遅めのまったりした曲とアップテンポな曲で構成されたシンプルな作品。音に大きな特徴は無いしガラッと変わったところも無い。ピークを過ぎたバンドは大体こういう包括的な方向性になってくる。
前二作と比べた場合、ややラフで生な演奏および録
Lo Moon 『I Wish You Way More Than Luck』(2024)
7/10
★★★★★★★☆☆☆
Talk TalkやPeter Gabrielに影響を受けた丁寧で上品なインディアートロック。この手のバンドは2024年も一定数いてどのバンドも知的なサウンドを作っているが、その中でもこのバンドの完成度の高さはデビュー作の時点から圧倒的に抜きん出ている。
音は1st, 2ndとほとんど変わらない。主張は強くないが多彩な音色を使い分けるドラム/打ち込みと基本に忠実な