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勇者も不安障害になったらしい【完結、再編中】

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不安障害の克服記を、ファンタジー風に書いてみました。 会社や学校で生きづらさを感じている方や、メンタルを病み、すでに社会からはみ出てしまったと感じている方へ、1人でも救うことがで…
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記事一覧

第27章 がくしゃ の たーん

自身の目指す姿を文章にし、口に出して、強くイメージする。これを一日10回繰り返す事で、すぐ…

勇者C
4年前
103

第16章:やどやのあるじ の たーん

変えられないものを受け入れ、変えられるものを変える勇気を身につけること、僧侶はその言葉を…

勇者C
4年前
65

第15章:いにしえのゆうしゃ の たーん

”幸せとは他者への貢献感である”。僧侶は驚いた。なぜなら、勇者はこれまで他者がどう思おう…

勇者C
4年前
59

終章:そして伝説へ

勇者の回復の経緯を聞き、僧侶は希望を感じていた。あたりはすっかり陽が落ち、夜の賑わいを見…

勇者C
3年前
145

第29章 うらないし の たーん

勇者は、不安障害の症状がでてから3ヶ月、ようやく不安障害のメカニズムを知るに至った。時間…

勇者C
3年前
95

第28章 すもーく の たーん

僧侶は、勇者からたくさんの不安障害の対策を学んだ。それらはとても有効な手段に感じていたが…

勇者C
4年前
83

第26章 かみ の たーん

なるべく多くの五感を利用して、妄想に励む事が脳内の対策マニュアルを書き直す手段だと勇者は言う。たかが妄想することくらいで本当に幸せが訪れるのかと僧侶は信じきれずにいた。 僧侶「妄想をするとおっしゃっいましたが、具体的には、どんなことをすれば良いでしょうか。」 勇者「なりたい自分の状況・状態をつぶやき、それを妄想するという感じです。」 僧侶「それだけですか?」 勇者「ええ、私の場合は、毎日就寝前に5分程度行っています。私はこの行為が自己成長や自己実現にも効果的だと感じて

第25章 たびびと の たーん

人の脳にある危機対策マニュアルは、強いイメージ=妄想により、良くも悪くも書きかわる。この…

勇者C
4年前
85

第24章 めがみ の たーん

人は学習する生き物である。見聞きし経験したことから、その傾向を分析し、対策をパターン化し…

勇者C
4年前
73

第23章 ばーさーかー の たーん

脳にある危険対策マニュアルは、自分自身で修正していく必要がある。そのためには、どんなこと…

勇者C
4年前
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第22章 せいれい の たーん

恐怖は、たいへんな天邪鬼である。来てほしくない時にはしょっちゅう顔を出すのに、求めている…

勇者C
4年前
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第21章 きとうし の たーん

人の身体には自律神経なるものがあり、身体の各所へ指示が飛んでいる。この指示系統の乱れが、…

勇者C
4年前
76

第20章 めしつかい の たーん

交感神経が活発になることは"ガンガンいこうぜ"、副交感神経が活発になることは"落ち着こうぜ"…

勇者C
4年前
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第19章 おうじ の たーん

勇者はメモを見せながら、説明を始めた。 勇者「この盗賊は、脅威を意味しています。あなたという名の家に、まさに侵入しようとしている状況ですね。」 僧侶「ふむ。ここでいう見張りや当主というのは、、」 勇者「見張りは五感、ですね。今回は盗賊を目撃した目が見張りです。もし、くさい匂いを感知したなら鼻、切り裂くような雄叫びが聞こえたなら耳、腐ったような味なら舌、暑さ、寒さ、痛みなら肌が、見張りになるでしょう。」 僧侶「なるほど、その見張りが報告する先が当主であるなら、当主は脳、