見出し画像

【行ってきた】「 #はじめてのUIデザイン 」発売記念イベント!

ノゾエ(@conoito)です。

「はじめてのUIデザイン」発売記念イベントに参加してきました。
今日は大学同期の、ぽめさん(@azusanpome)と一緒です


このはじめてのUIデザインでは、UIを俯瞰して設計できる基礎知識を学ぶことができます。


このイベントでは、はじめてのUIデザインを読んで、
「UIデザイナーとして次の1歩をどうやって踏み出すか?」を、みんなで集まってディスカッションしながら考えることができました。

この記事では、
絶賛道に迷っている若手UIデザイナー「自分が進むべき道を見つけるための糸口」を知ることができます。

また、リード・シニアデザイナーにとっては、「若手デザイナーが一体どこにつまずいているのか」を知ることができます。

著者陣はスライド無し。
イベントの内容は、会場に集まった25歳以下の若手UIデザイナーたちから寄せられたテーマだけで構成されています。

登壇者
吉竹 遼 @ryo_pan
池田 拓司 @tikeda
上ノ郷谷 太一 @tchkmngy
元山 和之 @kudakurage
宇野 雄 @saladdays
坪田 朋 @tsubotax


・・・


Q1: 新卒のUIデザイナーがするべきこと、意識すること

宇野さん
・インプットを絶やさない
・同業・競合に限らず、近しいジャンルに関することはどんどん吸収する
上ノ郷谷さん
・言語化・アウトプットに努める
・アウトプットに対してフィードバックも求める
・不自然なことに目を向ける(不自然なことがあとでスタンダードになったりする)
・よく気づくために、人をよく観察する
池田さん
・インプットの量以上にアウトプットする
元山さん
・「これどうやって作ってんだろ?」を考えたり、「もっと良くするには?」を意識してアレンジしながらアウトプットして自分の血肉にする
坪田さん
・手に負えなさそうな話を引き受ける
・大変なので途中で病んでくるけど力になる
・UIって部品の組み立てなので、いろんなアプリのパーツをたくさん覚えて、頭の中でUIを作れるようにする
吉竹さん
・新しい情報を毎週チェックし、面白そうな話は社内のチャットツールとかでどんどん吐き出して言葉にまとめていた


Q2: どのように成長していけると良いのか

宇野さん
・スキルやロールモデルだけを追いかけても上手くいかなかったりする(その人そのものになることはできないから)
・界隈は変化が激しいので、UIだけできてもあまり長くは生きられないかも
・気になる人が居る時、その人のUI以外ですごいところがどこなのかを見つけられると良いかも
坪田さん
・好きなことやればよいのでは?と思う
・その時に必要なことをやればそれで良いし、間違ってない
・サービスが良くなるためなら、UIに限らず興味のあることなら何でもすれば良い
・「デザイン+何か」って強いよね。(デザイン+マネジメント力、デザイン+エンジニアリング力とか)
池田さん
・CSS書いてる時なんか「自分ってデザイナーだったよな?」って思う
・けど、結局はそれがデザインに生きてくるので全く無駄ではない
上ノ郷谷さん
・ロールってあんまりいないかもしれない
・それより自分がどういう存在でありたいかを考える
・デザインってデザイナーだけの仕事じゃない
・デザイナーもデザインの仕事だけじゃない
・だからこそ、いろんな立場の人と話ができることが結構大切かも
元山さん
・対象を「うまく伝える」ことを考えてる時点でデザイン的な要素を含んでいると思う
・プロのデザイナーに求められるのはコミュニケーション力かも
・自分が何なのかわからなくなってきた、やりたいことがわからない時は、自分が何をやりたくないかを考えると良いかも


Q3: 制作会社と事業会社のメリット・デメリット

元山さん
・事業会社は意見を通しやすい
・事業会社はサービスが固定化されているので、そのサービス以外のことを学びづらい
・制作会社だとクライアントとのコミュニケーションコストがかかる・制作会社だと、いろんな案件があるから知識の幅が広がりやすい
吉竹さん
・制作会社では幅広くいろんなデザインに関われた
・ただ、クライアントになかなか通らなかったり、理不尽なことに抗えなかったりする
・制作会社は飽きっぽい人がおすすめかも。半年〜1年でいろんなフェーズのいろんな案件に関われる。


Q4: UIデザインの良し悪しをどのように判断しているか

宇野さん
・改修をすると何かと罵詈雑言が飛んでくる(笑)けど、表面的な意見は出来るだけ気にせず、使ってくれている人が一番何を大切にしているかを一番に考えてプロダクトを作る。
坪田さん
・大きい事業部の時は、数字を見ながら判断してた(0.3%が数千万の上下になったりするから)
・事業の立ち上げでは、ストーリーに重きを置いている
・「どうあるべきか?」「どこが課題か?」を大切にしてサービスを作っている・そもそも、全員に良い評価をもらうのは難しい
・みんなが理解してくれなくても、実感してもらえるものにとっとと落とし込んでロジカルに説明してどんどん推し進めるようにしている


Q5: 他職種との協業の際にUIデザイナーが意識すること

上ノ郷谷さん
・手法を否定せず、良い問いを投げかける
・解釈・介入・問いを意識している
池田さん
・人がめんどくさがる仕事をやる
・話しやすそうなキャラクターを作っとく
・話しづらそうなせいで、相談なくやばいものが生まれないように、まずは相談が発生するように、コミュニケーションを意識していた
宇野さん
・めんどくさそうなおじさんと仲良くなっとく
・話してみると同じような考えを持っていたり、意思疎通ができるようになったりする
・人との関係って大切だよねw


Q6: この本を読んだ次にするといいこと

元山さん
・各OSのガイドラインを読むのまじで正義
吉竹さん
1. 見る「アプリのUIトレース」
2. 洞察「なんでそれがそうなっているか?」「こうだからこうなってる」「なんであのサービスはこうなっているのか?」を洞察して言語化する
・特に学生にオススメ
池田さん
・見るだけで終わらせず、とりあえず好きなものを作ってみる。
・アプリの体験って多様化してるし見えるものは簡単に作れるよ
上ノ郷谷さん
・意思決定するための情報を得ている、勉強をしているので、この本で得た手法をやることを目的にしないように気をつけた方がいいかも
・例えば「ペルソナを作る!」が目的になるとちょっとおかしいよね
坪田さん
・他のアプリのUIがどうなってるか覚える
・Twitter, FB, Instagram, SpotifyあたりのUIを全部覚えとけば大体解決する
・どのサービスを見ても、このUIがなんでそうなってるかを説明できるところまで行くともっと良い
・少しのアニメーションにも意味があったりするよね
宇野さん
・ぜひ人に進めてくださ〜〜い!
・で、本を読んで、「この章が刺さった!」みたいなところ、一番興味あるところをまずやってみるのが良さそう
・あと、他のプロダクトでUIが変わったっところについて「なんで変わったんだろう?」を考えるともっと良さそう


参加者からのQ&A

Q: 40年後を見据えると良いぞ!って言われたことがある。
A: 元山さん
・未来を予測するのは難しい。5年後くらいを考えるでよさそう。
・こういうものが必要とされるんじゃないか?を予測して「これに関しては、こういう形なら自分が貢献できそう」と思って行動したりする
Q: 起業時にお金が払えない状況でデザイナーさんに手伝ってもらってる時にお礼を伝えたい時、テンション上がる言葉ってないですか
A: 坪田さん
・何かを依頼するならその人の時間を奪うことになるので、対価を払うのは原則・価値の高い仕事をしないとサービスの成功確度も下がるのでお金を払える正しい文化を作らなきゃ
A: 宇野さん
・(対価の話)仕事をちゃんとやりきった時に対価を与えるのがよさそう
・やりきってない時の対価って気持ちが下がる
Q: 会社の共通言語ってある?価値を産むためにデザイナー同士で共通認識って決めてた方が良いの?
A: 坪田さん・共通言語より、「やってはいけないこと」を定義することが多いかも
A: 上ノ郷谷さん
・チームにとっての障害が何かは共通認識を取っていたり、デザインチームが判断に困った時に判断できる指針は持っていた
Q: 皆さんのような立場の人でも、実際に手を動かしてますか?
A: 坪田さん
・5割は自分が作ってる(そっちの方が早い)
・DeNAの時、1年全く手を動かさなくなった時期はある
・でもまたその後、プレイヤーに戻った
・自分で作って評価をもらって説得してが自分には向いてるなと思う
Q: どこまで別業種の人に頼りますか?
・通信が必要なものは、一番ライトなものを協力して作ってもらう
・でも、基本的には自分がプレイヤーであるスタンスでやった方が早いなと思う
・やっぱり、考えだけ共有しても理解してもらえないことが多い。作って見せた方が共感者を集めやすい。
Q: 各々の考えがあるから、チームのみんなを同じ方向を向かせるのが大変。どう立ち振る舞ったら良い?
A: 坪田さん
・メンバーを集めた場を設ける。ファシリテートして、みんなの考えを誘導して着地させる。
・その際、意見はその場で全部言わせる。(後で「あの時実はこう思ってた」を言わせない)
・意思決定者に対して、プレゼン形式で意思決定をあおぐとそれまでの準備に時間がかかるので、すぐ隣に意思決定者が居て、その場で決められるような状態を頑張って作る。
Q: 力がなく、知見も少なく、自信がなくて説得できない時は?
・相手が何を望んでいるのかをまず理解する
・自信がないって言ってOK
・無理やり説得するのではなく、巻き込んだ方がいいかも


・・・


個人的な感想・まとめ

1. インプット&アウトプットを絶えずやり続けること。まずは作って人に見せてみる。
2. 「これどうやって作ってんだろ?」「なんでこの形なんだろう?」「これをもっと良くするには?」を自分の言葉で言語化できる習慣を身に着ける。
3. いろんな立場の人とより良い関係を築き、コミュニケーションを大切に、味方を作って巻き込んで協力してもらう。
4. ロールモデルを頑張って探すよりも、「自分自身は何がしたくて、何がしたくないか」を大切にしてあげる。
5. デザインだけでなく、デザインの前後や周囲にある仕事も視野に入れるともっと強くなれる。

色々なテーマが上がった今日のイベントでしたが、登壇者のみなさん、上記についてはどのテーマに関しても必ず触れられていたように感じました。

また、私も特に気になっていた「ロールモデル」のお題
自分がどこに向かうべきか分からなくなってしまった頃、自分から見て魅力的な部分を持っているなと感じた人に対して、片っ端から「あなたはどう思いますか?」を聞きまくって、がむしゃらに考え方サンプルを集めまくっていました。
今思えば、「なりたい人を見つける」のではなくて、「この人のこんなところが私にとって魅力的!」を引っ張り出して、自分に合う形に落とし込んで取り込もうとしていたのだなあと思います。
吸引力すごかったねあの頃は!星のカービィだね!!
ちなみに今も明確なロールモデルは見つかっていませんが、あまり道に迷っている感覚はありません。
色んな方の心底尊敬している面を、自分の形にあてがって取り込むことが少しずつできるようになってきたからかもしれませんね〜〜〜ヨカタ〜〜〜ア〜〜〜


・・・

会場はこんな感じでした。
なんか、若い同業者たくさんいるじゃん。。。ってなってすごく安心しました。。。。。われわれは孤独ではない

懇親会では、ピザ🍕にビール🍻に楽しいお話!(楽しかったので写真撮り損ねました!)
登壇者とも参加者とも濃密にコミュニケーションが取れる素敵なイベントを企画していただきありがとうございました。
お疲れ様でした!!!mm



P.S. 登壇者の発言内容について間違いを発見した方はこっそり教えてくださいませ・・・w

Twitterなどでシェアいただけると、もっと喜びます!!! https://twitter.com/conoito