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文学

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芥川賞受賞者と最終学歴、雲雀料理、睡蓮の開く音がする月夜から始まる小説、中原中也の詩は短歌的なのか?調べてみた、
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#詩

中原中也の詩は短歌的なのか?調べてみた。

中原中也の詩は短歌的なのか?調べてみた。

うちにある『日本詩人全集22 中原中也(新潮社)』の解説(飯島耕一)に、「P.303(前略)中原の詩はやはり何といっても短歌型で、詩の一行の頭部がつよく、脚部は曖昧に消えて行く。」と書いてあるのを読んで、実際にそうなのか?私がそうかもと思える詩二篇、『月の光 その一』、『月の光 その二』(『在りし日の歌(永訣の秋)』)を調べてみた。

「詩の一行の頭部がつよく、脚部は曖昧に消えて行く。」かはともか

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雲雀料理

雲雀料理

萩原朔太郎『月に吠える』の「雲雀料理」が好きだ。

雲雀料理
   五月の朝の新緑と薫風は私の生活を貴族にす
   る。したたる空色の窓の下で、私の愛する女
   と共に純銀のふおうくを動かしたい。私の生
   活にもいつかは一度、あの空に光る、雲雀料
   理の愛の皿を盗んで喰べたい。

※ふおうくの上に、、、、

雲雀料理って、何なんだろう?と思って検索してみると、中世ヨーロッパでは、ヒバリを

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