見出し画像

サンタ、駆け込む。『めざせ!未来の宇宙飛行士』

今年もブックサンタに参加。どうにか間に合いました。

書店で「サンタ、ありがとうございます!」
と手渡されたステッカー。

今年はどんな本を贈ろうかなぁ、せっかくだからわたしも一緒に楽しみたいなぁ……と迷いに迷って選んだのは、宇宙キャスター・榎本麗美さんの『めざせ!未来の宇宙飛行士』。
あるラジオ番組に出演されていた榎本さんのお話を聴きながら感じた“ワクワク”を共感したくて。

なかなか見つからなくて、書店5軒くらい回った…。
自分用にも買いました。

子ども時代の私にとって「宇宙飛行士」といえば、最難関というか、どうやって目指せばいいのかすら謎だった職業。
それもそのはず、ほんの少し前までは選ばれるのは10年ぶりだとか、13年ぶりだとか、いつ募集がかかるかも決まっていなかったのだから。
ところが、JAXAが「2021年以降は約5年おきに募集を予定している」と発表。
応募資格は中学校を卒業していて、3年間社会人として働いた経験(職種問わず)があること。しかも、年齢制限なし。
難しい選抜試験が待ち受けているし、狭き門であることには変わりないけれど、それでもグッと身近になった。

この本では、現役宇宙飛行士の山崎直子さん、金井宣茂さんや、宇宙飛行士の試験・訓練の担当者が宇宙飛行士の仕事や、「宇宙飛行士になるために必要なこと」を語っている。

例えば、チームワーク。
世界中から選抜されたチームメンバーとコミュニケーションに欠かせない語学力も重要。
それから、体力&精神力。(宇宙では予想外のハプニングも起きかねない)
どんな状況でも冷静に、あきらめずにやりとげる心。
(過去には1日1時間、4日間で、受験者10人で合計1000羽の鶴を折るとか、144ピースの真っ白なジグゾーパズルを3時間以内に完成させるといった試験が出されたそう)
自分が宇宙で見聞きしたことを伝える発信力。
などなど。

サウジアラビアの宇宙飛行士、スルタン・ビン・サルマン・アル・サド氏の言葉がすてきだ。

「最初の1、2日は、みんなが自分の国を指さしていた。3、4日目はそれぞれの大陸を指さした。そして5日目にはみんな黙ってしまった。そこにはたった一つの地球しかなかった」

「2040年代には、地球から1000人が月に行くようになる」といわれている。
15年後なんて、きっとあっという間だ。
つい先日、獺祭の蔵元・旭酒造が将来的に月面での酒造りを目指し、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で酒造りに挑戦すると発表したばかり。

月はもう、見上げるだけの星ではないんだ。
子どもたちの選択肢に「宇宙飛行士」が加わってくれたらいいな。
いつかこの本を読んだかつての子どもたちが、宇宙のどこかからメッセージを伝えてくれる日が来るかもしれない。
そう考えると、またワクワクする。
トナカイが引くソリで夜空を飛び回るサンタも、宇宙服姿に変わったりしてね。

クリスマスに寄せて、世界中の子どもたちのしあわせを、心から祈ります。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集