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永遠に同じ状態は続かない。
久しぶりに十代の頃の写真を目にした。
楽しいことも、嬉しいことも、悲しいことも、つらいことも、
沢山あった。
その時々で、
心からの笑顔を浮かべているものもあれば、
すました顔をしようとして表情が硬かったり、
さまざま。
でもね、
どれをとっても言えることが、
加工なしでお肌が滑らか、あご回りすっきり。
二重顎に写ることを恐れてカメラアングルを気にしたりしてない、
笑い皺なんて気にしない。良く写れるかしか気にしていない。
淡粧濃抹、それなりに見えると思っていた。
若さゆえの驕り。
床の掃除をする。
掃除機のあと、スプレーを片手に雑巾で床を拭く。
わざわざ運動の時間を取るのが面倒で、
モップを使用せずに割烹着を着て跪き雑巾で拭く。
掃除した箇所を、遠くから眺めて、
床の上の家具がうつるくらいに磨けたことに満足する。
でもね、
毎日それはできないから数日するとその輝きは褪せてくる。
毎日全箇所を跪いて掃除するなんて出来ない。
やろうと思えばできるかもしれないけれど、
掃除で一日が終わるのは嫌。
主婦とはいえ、家事以外のこともしたい。
そうはいっても、
日々平和に暮らせていることがありがたい。
戒驕戒躁、驕らず倦まず焦らず騒がず。
日々積み重ねるだけだ。
掃除も、自分のために出来る事も。
若さという魔法がくれる美しさも、
今磨いた床の美しさも、
ずっと同じ状態は保たれないのである。
良いことは保たれて欲しいと願う癖に、
いやな事は早く過ぎ去って欲しいと願う。
人なんて、そんなもの。
でも、見方をかえれば。
良いことも、
良くない事も、
どんなことも、
永遠におんなじ状態は続かない。
どんなことでも、
どんなものでも、
どんな人でも、
平等に時間は経過していく。
だから、
喜んでいても、
落ち込んでいても、
泣いていても、
笑っていても、
それがずっと続くわけじゃない。
それがずっと続くわけじゃないから、
どんな状況であっても、
その時々それぞれが貴重なのかもしれない。
空を見上げた時に、
曇っていたとしても、
その雲はずっとここにはなくて、
流れていく。
何があっても、
同じ雲は無くて、
流されていくし、形も変わる。
同じ雲は二度と見られない。
落ち込んだ時は、
空を見上げようなんて言葉を
聞いたことがあるような気がするけれど、
それでイメージするのは大体晴れた空じゃないかな。
でも、
落ち込んだ時に
空を見上げようというのは、
空が移ろっていくように状況も変わっていくから、
大丈夫だよ。
という意味な様に思う。
『空が曇っている時は、
雲が横切っているだけなんだよ。』
デューク・エリントン
この曲が似合う女性になりたいものです。