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ⅠからⅫ③
前回の投稿の続きになります!
脳神経の7番からお話ししていきます!
〈Ⅶ 顔面神経〉
分布:表情筋、舌の前側2/3、耳下腺など
顔面神経は主に皮膚の運動を担当しています。つまり、表情筋を動かすための神経です。様々な表情をするときに働きます。また、副交感神経が含まれているのも特徴です。舌の前側の感覚(味覚)や、涙や唾液を分泌するときにも働きます。なので、唾液を産生する耳下腺という器官にも繋がっています。
〈Ⅷ 内耳神経〉
分布:内耳の前庭や半規管、蝸牛
内耳神経は音を聞く聴覚や、身体のバランスを維持するために必要な平衡覚を司る神経です。耳の奥にある内耳の蝸牛や前庭に向かっています。
〈Ⅸ 舌咽神経〉
分布:舌の後部1/3、咽頭など
咽頭の運動や舌の後ろ側の感覚(味覚)を担当している神経です。喉の痛みを感じるのはこの神経になります。
〈Ⅹ 迷走神経〉
分布:胸腹部の内臓
脳から出ているのに胸やお腹に向かう神経です。咽頭の運動と感覚を担うという点が特徴です。つまり、モノを飲み込んだり、声帯を震わせて声を発するときに働く神経です。咽頭や声帯の運動のときは舌咽神経と共同で働きます。
〈Ⅺ 副神経〉
分布:僧帽筋、胸鎖乳突筋
副神経は僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配します。もともとは迷走神経の一部になります。
〈Ⅻ 舌下神経〉
分布:内舌筋、外舌筋
モノを食べるときなどに舌を動かすための筋肉、舌筋に向かう神経です。味覚を感じる神経ではありません。
以上、前回の投稿からも合わせて脳神経のお話しでした!
ちなみに三叉神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経、副神経は鰓弓由来の器官に分布する神経なので鰓弓神経と呼びます。
鰓弓とは人間の胎児(しっかりと人間の形をしていないとき)の首あたりにあるポコポコとした膨らみのことです。
人間、脊椎動物は魚類から進化したので、そのまま魚類だった場合は「エラ」となっていた部分です。