こんにちは!
だんだんに木の葉も紅葉してきましたね!
今年はどこか紅葉を見に行きたいなと思っています!
さて、今回のテーマは【血液の凝固】です!
血液のパート3ですね!
前回は血液の成分についてお話ししました。
その中にあった血小板というものが血液を凝固させる役割(一次止血)を持っています。
血液が凝固すると血餅(血の塊)と血清(固まった残り)に別れます。
血餅はフィブリノゲンという物質がフィブリンに変化し最終的に血餅へと変化します(二次止血)。
私たちがケガをして出血したときは、その出血を止める必要があるので、身体の機能として血は固まろうとします。
その際に血液凝固因子が必要になります。
血液凝固因子とは12種類のタンパク質やカルシウムイオンなどであり、血を固めて傷口をふさぎ、出血を防ごうとする機能が働きます。
数的には第1因子から第13因子まであるんですけど、第6因子が欠番となっているため12種類とされています。
血液が固まるのは身体を守るためですが、固まりすぎることによって血栓(血管内において形成される凝血塊)が生じることもあります。
血栓ができると、血流が阻害されるため痺れや痛みなどを生じます。
また、血流によって流された血栓や血液以外の何らかの塊が血管を詰めてしまう塞栓というのもあります。
逆に血液が固まらなさすぎると、血友病Aや血友病Bという病気の疑いがあります。
この二つの違いは、先ほどお話しした血液凝固因子の何番が欠乏、あるいは不足しているかの違いです。
血友病Aの場合、血液凝固因子の8番が不足、もしくは欠乏しており、血友病Bの場合は、血液凝固因子の9番が不足、もしくは欠乏している状態です。
血栓や塞栓、血友病は血液の病気ですが、DIC(播種性血管内凝固)という病気もあります。
これは出血しやすくなったり、血液が固まりやすくなったり、全身の微小な血管に障害が起きたりします。そのことにより様々な臓器に障害が現れてしまいます。
DICは非常に怖い病気ですよね。
ちなみに血液が固まることを凝固と言いますが、固まった血液を溶かすことを線溶と言います。
血液が固まりやすくなる物質があれば、固まらないようにする物質(プロスタサイクリン)もあります。
血液が固まらないようにする物質も大事です。
それが働かないと何もないときに血液が固まってしまいますからね。
固まるシステム、固まらないシステム、どちらも超大事です!
今回はここまで!
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