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烏口肩峰靭帯って必要?

肩関節の部分に烏口肩峰靭帯という靭帯があります。
この靭帯は肩甲骨の烏口突起から肩峰の間を繋いでいます

靭帯は通常2つの骨を結合させるんですが、この靭帯は肩甲骨上(烏口突起〜肩峰)で張っています。
靭帯の役割って別々の骨を繋いで固定させる、関節が外れないようにする役割があるんですけど、この烏口肩峰靭帯って1つの骨で完結しているので靭帯本来の役割をなさないんです。
なので、身体にとっては必要ない組織だと思えるんですけど、この靭帯には別の役割がしっかりあるんです。
それは、肩峰が肩回旋筋群(ローテーターカフ)の腱や肩峰下滑液包を直接傷つけないようにする役割があります。
烏口肩峰靭帯は肩峰とともに肩の先端に烏口肩峰弓(烏口肩峰アーチ)を形成します。
この弓が上記のような役割を担っているわけです。

なので、この弓を形成する烏口肩峰靭帯は身体にとってとても大事な組織になるんです。
この靭帯がないと、肩を痛め続けてしまいますね。
身体にとって必要ない組織って本当にあるんですかね?(笑)

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