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立夏;第21候・竹笋生(たけのこしょうず)

筍の旬は10日ほどだという。ここから「旬」という概念も生まれているそうだ。

1日で1メートル伸びるなんて、

国語の「たけ」は猛々しいとか、高い、逞しいなどとも通じている。


竹の子のあのギュッと詰まった円すい形

竹の皮に包まれ 土を突き抜け

圧縮され凝縮されたエネルギーをいただく


一日1メートル伸びる その節の間の余白

水の通り道 

空への意志

かぐや姫さえも孕んで


目覚めたばかりの

その蹲りの濃縮体


だから甘い

だから歯ごたえがある

だから苦味が効く

多層が舌を揺すぶる


旬の時に掘り当て、取り上げ、

茹でたり焼いたりして 海の若芽や青山椒などの旬のものと合わせて いただく


山の幸

「ご馳走」の感覚が旬(筍)にある


庭のお手入れに限らずそれぞれの植物たちの旬は瞬く間もなく通り過ぎていく

そうしたものに巡り合うことこそが幸 

出会うべきものにしか出会えない香ばしさ

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