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『千年の読書』を読んで【本好きの読書感想】


なぜ人生には本が必要なのか

三砂慶明『千年の読書』より引用
#誠文堂新光社



【この本を選んだ理由】

先日行った蔦屋書店。
沢山の本が(本以外も)そこかしこに魅力的に溢れている。まるでそこはワンダーランド。
あれもこれもと目移りしてしまいながら、どんな本を選ぶのか私自身もわからないままそのメイズを楽しみながらら彷徨ったその果てに辿り着いた答えの一つがこの本でした。

本書では、
幾つかのテーマを章立て、
その中で数冊づつ本の紹介をしてくれています。

「私たちはどうして本を読むのだろう?」

「なぜ、本が必要なのか?」という大きなテーマに取り組んでいるこの本は、まるで哲学書の様にも感じます。須賀敦子さんの「塩一トンの読書」でも思ったのと同じように、本書を読みながら何度も何度も「この人の様に本を読めたら素晴らしいのに」と思ってしまった。
そんな著者の本への愛情と情熱が溢れてる一冊
単純な「本の紹介」では無い、その文章が本当に面白くて、読み終えた後はタイトルの通り千年分の読書をお試し体験させて貰えた様な気分になりました。


本のことを、もっと知りたい!
たくさんの本を、もっと読みたい!


【読書は楽しい!】


そう思わせてくれる文章たちに触れることは、それだけでも、読書家たちにとって大きな喜びではないでしょうか。

装丁も美しいのです。

「楽しい!のその先へ。本の旅は続きます」


『千年の読書』では、「読書は楽しい!」という事だけでなく、「楽しいの先にある、もっと深い本との付き合い方」も、著者から教えてもらったような気がしています。これから先の新しい読書の教科書になりそうです。

【本書で紹介されている本たち】

以下、僭越ながら。
作者が提示してくれた本の中から個人的に気になった本を、各テーマ毎に一冊づつ挙げて終わりとさせて頂きます。

・『私とは何か』
・『秋葉原事件』
・『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』
・『レトリックと人生』
・『サカナ・レッスン』
・『Born to run』
・『僕にはわからない』

(著者名、出版元は割愛します)

『千年の読書』で紹介されていた本の一部です。

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