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記事一覧

アリバブダイアリー9.「出会い」

学生生活を過ごしたワンルームマンションの部屋には、海に大型客船が来るとウォーと唸り声のよ…

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6年前
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アリバブダイアリー8.「いつからか」

私が育った街には大きな国道沿いに大型チェーンの飲食店やスーツショップが並び、どこにでもあ…

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6年前
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アリバブダイアリー7. 「ハレノヒ、ハルノヒ」

桜が咲く春本番になった。気温は上がり、日差しに照らされると体の緊張が解きほぐれるような陽…

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6年前
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アリバブダイアリー6.「病院へ」

電車で一駅西へ、駅前にある大きな産婦人科へと向かった。そこはアイボリーを基調とした建物で…

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6年前
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アリバブダイアリー5.「妊娠検査薬」

ネットで注文した妊娠検査薬の配達予定を見ると2日後になっていて、現在発送準備中になってい…

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6年前
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アリバブダイアリー4.「夫」

ティーンエイジャーの頃から、私がすぐに体調の悪さを口にしたりするので、彼は私が話すことを…

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6年前
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アリバブダイアリー3.「鶯のさえずり」

3月は終わりに近づいているのに、まだ肌寒い朝。今朝も昨日と同じく腹痛で急に目が覚めた。眠気より痛みが勝っていて、慌てて布団の上でおなかをさすり体を丸めた。痛みが和らぐとどこかで聞いたポーズをとりながらただ痛みに耐えていた。すると空気の冷たさで張りつめた部屋の中に、鶯のさえずりが聞こえた。近くの山にも春がやってきたのだろう。 今年の花見はどこに行こうかと、今まで行った場所を思い巡らし気を紛らわせた。しばらくしたら体を起こせる程痛みが和らぎ、トイレへと向かった。やはり少量の出血

アリバブダイアリー2.「体の変化」

昨夜の飲み会は人気のある多国籍料理店で開かれ、そこは参加メンバーの親戚が営んでいた。仕事…

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6年前
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アリバブダイアリー1.「春の夜」

流れるように頬に当たる春風が心地良い。夫が運転するバイクの後部座席に跨って、夜の街中を走…

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6年前
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アリバブダイアリー 前書き

結婚して9年になったが子供はいない。けれども、もう34歳だ。 私は、テレビで見知らぬ子供…

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6年前
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