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NPO設立&フリースクール運営、不登校支援のこれまで⑤対話を重ね、子どもたちを社会で支える

不登校への理解、そしてもっとたくさんの方へこの活動が広まり、必要としている人へ伝わるように、社会への認知度、信頼・信用もして貰えそうという観点でNPO法人の設立を考え始めました。

どんな形態で団体とするとが良いのかも、ビジネスとか経営とかに無縁で、法人を設立したこともない人の集まりが、『本当に設立できるの?』『継続してやっていけるの?』『資金はどうするの?』と不安ばかりの状況でしたが、これは仲間のいる強み。

『やってみよう』と
誰かが誰かを支え、
誰かが誰かの背中を押し、
誰かが誰かの救いになる。

全くやった事のない書類作成や設立へ向けての打ち合わせも、一つ一つ、得意なことも苦手なことも、やって行くうちにお互いを理解していきました。

私たちは母でもありました。

当たり前に、自分の子どもを育てながら、家事もこなし、仕事もやって、家計をやりくりして、学校などの行事にも出て、連絡もして、元々やっていた活動も進めて、そしてNPO法人を設立する準備をする。

きっと生半可な気持ちじゃ出来ないし、並大抵な努力じゃ挫折してしまうであろうことも、みんな笑顔で、1個1個、進めていました。

設立までに仲間をもう少し増やさなきゃいけなくて、1人ずつ、想いを伝え歩くことで、これもまた『伝えた言葉は、自分へ返ってくる』感覚で、やろうとしていることの信念や想いがどんどん強くなっていきました。

今までよりももっと不登校に関する情報を真剣に集めて、理解出来ていなかったことにも向き合いました。情報を集めて、進んでいる取り組みも参考にしながら、先ゆく人達に力を貰いながら着実に進めていきました。


NPOを作ろうと言った日から8ヶ月が経過して、設立の日が見えました。

設立日に関しては、私の一存で決めさせてもらいました。

9/1は子どもの自殺がいちばん多い日ということでした。子どもが、自ら、命を絶つ。そんなことは、あってはならない。今がどんなに辛くても、生きている意味が無いことなんて、絶対にないから。今の先には、誰にでも未来がある。世界は広い。自分はここにいていいって思える場所と人達がいたら、命を絶つことはないから、9/1になる前の8/31に私たちの団体が出来て、1人でも救われますように。と願いを込めました。

団体名もその気持ちが込められています。

設立したことで、市のホームページにフリースクールを載せていただけることになり、その日からまた問い合わせが増えました。ようやく、会場の使用料金を上回る収入が安定して出るようになりました。設立したあとも、変わらずそれぞれの活動もしながら、また時が経つにつれて『助けて〜』『どうしたらいいかな?』『これは出来ない』など、リクエストもヘルプも出来るようになっていて、この団体も成長しているんだなと日々感じることができています。


私は子どもが学校へ通ってはいませんが、小学校のPTA会長をさせて頂き、ちょくちょく学校へ通っています。日々先生とのやり取りの中で、熱心に関わってくださるし私もそれに応えたい。(早く学校に復帰させるという行動につながり、それが子どもの負担になっていたのですが...)

先生たちともっと話す機会があって、考えを聞いてみたい。学校での子どもたちの様子ももっと知りたい。PTAの活動は今まで興味を持っていたわけではないけど、よくよく調べると、『先生と親と子どもをつなぐ、最高の機関ではないか!』ということに気づき、立候補してみました。

先生たちの想いに少しづつ触れ、また私たちの活動についても、そして不登校の子どもを持つ母としての気持ちも伝える機会も、ゆっくりと時間をかけて話すことが出来てきました。

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子どもたちのより良い成長のために、できることはたくさんあるし、こうして一人ひとりとの対話を大事にしていけば、必ず届く。

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今現在、公立小学校の中で、私たち民間の団体がフリースクールを運営することが出来、来年度からは教育委員会の理解も得ながら進めていけそうです。

またフリースクールに来てくれている子の通う小学校で、ケース会議が開催され、私はフリースクールの人として意見をお伝えすることが出来ました。

学校という教育の根幹を担う場所と、その周りにいる人たちが、垣根を越えて、協力し合う。

ただそれだけが難しいのかもしれませんが、時間をかけて、ゆっくりと対話をしながら、進めていくことで必ず繋がり、届くと、私は信じています。

これからも、時代の変化や、私個人、仲間のみんなのライフステージも変わったり色々なことが起こるかもしれませんが、信じてきたことと、この経験を元に歩んでいきたいと思います。

全5回、ここまでお読み頂きまして本当にありがとうございます。

途中から我が娘たちのエピソードが無くなってしまいましたが、私がこうして活動を進める中で娘たちにもたくさん変化がありました。これについて、次回以降また書きますので、どうぞフォローし、続けてお読みいただけたら嬉しいです!

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