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原点に返り、初心を思い出した時間

こんにちは。Colyzonのかげすーです。
今年の札幌は例年に比べて雪が少なく、暖かい日が続いていましたが、ここ1週間くらいですっかりいつもの冬景色に戻ってしまいました。先週末訪れた旭川でも、この時期にしては珍しく道路が出ていたりして、気候の変化をものすごく感じる今年の北海道です。

さて、今回は所用も兼ねて久しぶりの旭川へ。もともとは縁もゆかりも無い土地でしたが、大学を卒業してから長く住んでいたこともあり、今では第二の故郷とも言える大切な場所です。
ただ、札幌から近いようで遠いのが旭川。なかなか来れずにいましたが、昨年リニューアルした古巣の店舗の視察を兼ねて、いろいろな方との情報交換を行ってきました。その中で感じたことを、備忘録的にアウトプットしたいと思います。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


「楽しい」とは何か?

みなさんは普段、どんな瞬間に”楽しい”と感じることが多いでしょうか?

何かに没頭している時間や誰かと会話している時、未知なるものに出会った瞬間など、いろいろな答えが出てきそうですね。もっと言えば、その幅や深さについても様々な捉え方ができそうです。

なので、これ!という答えは全く無いのですが、少なくともプラスのエネルギーが働いている(あるいはそれをきっかけにプラスに転じる)瞬間に生まれる感情なのは共通しているように思います。

買い物における楽しさとは

では、「買い物における楽しさ」とはなんでしょうか。

普段の買い物からイメージしてもらえると分かりやすいと思いますが、
 ・店内に活気がある
 ・イベントや企画が充実している
 ・試食がたくさんある
 ・ビックリするような価格の商品がある
 ・SNS映えする商品や売場がある
 ・珍しい商品が並んでいる
あたりがパッと思いつくものでしょうか。
(他にもあればコメントで是非教えてください!)

これらに共通するもの。
それは、「非効率」な要素が含まれていることなのではないかと思います。
※非効率の捉え方はいろいろあると思いますが、この記事の中では「非効率=手間がかかること」とします。

昨年、アメリカに行った際にWalmartで見た陳列。
買う・買わないは別として、このような目を惹く陳列が店内の随所で見られました。

効率と非効率の狭間にあるもの

これは一見すると、ローコストオペレーションで効率よく店舗を運営し、多店舗展開を進めていくチェーンストアの考え方と相反する部分があるようにも感じます。

でも、だからといって、チェーンストアを否定するつもりは全くありませんし、私自身もかつては数十店舗分の棚割りを作成していたことがあるので、そのバランスを取る難しさについても十分理解しているつもりです。商品数が増えれば新たに管理コストがかかりますし、映える商品や売場を作るにもそれ相応の時間や人手が必要になります。
よって、そのバランスのとり方は企業毎に異なる部分ではありますが、いずれにしても「仕組み化によって効率アップを図りつつ、お客さんに満足してもらうにはどうすれば良いか」ということが大きな課題の一つとしてあるのではないかなと改めて感じました。

最近は特に、「タイパ」や「コスパ」が求められる時代と言われており、セルフオーダーやセルフレジの仕組みはもはや「あたりまえ」になってきました。この流れは恐らく今後も続いていくでしょう。
そうなると、個々の役割にも変化が起こるはずなので、仕事に対する「やりがい」や「働きがい」の見出し方も変わっていくように感じます。たまに「やりがいなんていらない」という話を耳にすることもありますが、私は少なからず持っていた方が良いのではないかと思っています。

伝播する熱意

これはシンプルに言うと、「作業」と「仕事」の違いなのかもしれません。

多くの場合、「作業」は受動的であるのに対して、「仕事」は能動的だと言えます。換言すれば、言われたことをこなすのは作業であって、自ら考えて動くのが仕事だということ。そう考えると、たとえ同じ業務を担当していたとしても、仕事と捉えている人の方が「楽しい」と感じる割合は多くなるように思いませんか。

だからこそ、どこまでを仕組み化し、どこからを現場あるいは個人の裁量に任せるかのバランスが大事だと思うんですね。
店員さんが楽しそうに働いているお店に行くと、お客さんである自分自身もなんとなく楽しく感じたり、そのお店に対する愛着が湧いた経験はありませんか?あるいは、そこのお店にしかない商品が売っていると、他にも掘り出し物がないかとつい探したくなったりしたことはありませんか?

これらは、「このお店はなんか楽しい」という感情から生み出されているものだと考えます。つまり、「楽しい」という感情には、それだけ周りを巻き込むエネルギーがあるということなんだと思います。

Colyzonのミッションは、「隠れた想いを見つけてつなげ、ワクワクのサイクルをまわす」こと。ここでは作り手の話はしていませんが、作り手の熱意をいかに買い手である消費者に伝えるかが大事だと思っています。

そのためには、各々が持つ「ストーリー」を紡くことが重要で、私自身もそのお手伝いができればと考えています。

豊かさの実感

夜は久しぶりに元上司との会食へ。退職して5年近く経ちますが、節目のタイミングでは今もいろいろと相談に乗ってくださる尊敬しているお方です。

しばらくお会いしていなかったこともあり、近況報告も兼ねてご一緒させてきましたが、実に良い時間でした。今だからこそ伺える話だったのはもちろん、奇しくも先日の小樽商科大学での講演内容(詳しくは下記のnoteをご覧ください)と重なる部分が多く、とても感慨深い気持ちになりました。

豊かな時間

こちらの記事には書ききれなかったのですが、「人生を豊かにするもの」にはどんなものがありそうでしょうか。

私が思う「人生を豊かにするもの」とは、「人・趣味・本(学び)・仕事」との”出会い”です。そして、これらを凝縮して体験できるのが「旅」なのではないでしょうか。
このことに気付いたのはわずか1年前のことで、もっと早く気付けば良かったという後悔がある反面、そのおかげでこの1年は全く違う時間の使い方ができていることに驚きと喜びを感じています。

先日の講演資料より抜粋

そのためか、今回も自然と、旅に関する話が多かったように思いますが、ふと「豊かな時間」だなぁと感じた瞬間がありました。
それは、お互いの話を聞きながら感じた言葉を口にして、未来をどう描いていくかを語り合う時間。未来について語る時間は、何にも代えがたい格別な価値がある瞬間だと改めて実感しました。

そして、これまでも考えてきたことですが、もっと一人一人が自らの発する言葉や想いに、あるいはその人自身にスポットライトが当たる世の中になれば、社会はもっと温かくなっていくように感じます。そのために、自分自身が何をすべきか、まずは何から始めるかについて思案した旭川の夜でした。

まとめ

そんなことをいろいろ考えていたら、すっかりご無沙汰していた読書熱も少しずつ再燃してきたようです。(積読本はついに3ケタ超えに…汗)
読んだ本のアウトプットなんかも今後記事化できればと思っています。

その他にも、今回はいろいろな方とお会いしたのですが、まとめるとこの2つのトピックに集約されたような気がします。

何よりも、たった1日ではありますが、自分の原点ともいえる場所に戻り、忘れかけていた初心を思い出せたこと。それが最大の収穫でした。

ウイスキーを片手にいただくコーンスープは心にしみる味でした。

年明けからなかなかエンジンがかからない日々が続いてきましたが、来る3年目の舵取りに向けて少しずつスピードを上げていきます!

ということで、今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回の更新もお楽しみに。

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Colyzon│マーケティングプランナー
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