「学歴なし×ノースキル」でも信頼を得て仕事が出来る人になれる仕事術
こんにちは。ちぬです。
X(旧:Twitter)で仕事の話をちょこちょこしていたら、「ちぬさんの仕事の話をもっと聞きたいです」というありがたいお言葉があったので、調子に乗ってnoteにまとめてみようと思い立ちました。
「仕事術」と聞くとExcelでマクロ組んで~とか、ChatGPTを使用して~とか、想像される方もいらっしゃるかもしれません。私の仕事術は「学歴なし×ノースキル」でもこれから職場で重宝される人間になるためのちょっとしたズルい仕事術です。
ズルい仕事術というと、とてもすごいことをしているように見えますが、ごくごく当たり前のことでも、ちょっと周りとの差がつく仕事術です。
プロローグ
私は大学を中退しているため、学歴がありません。学歴の有無で仕事の評価は決まりませんが、やはり学歴があるのとないのとでは世間的な評価は変わってきます。
まず、就職の間口が圧倒的に広い。大学中退って結局高卒でしかないので、就職したい企業があっても学歴が大卒以上になっているとスタートラインにも立てないんですよ。
そこで私が活用していたのは「派遣」です。
派遣って結構下に見られがちですけど、見方を変えればいいこと尽くしだったりするんです。
まず、高卒でも大企業に勤められる。これは大きなメリットだと思っています。重大なプロジェクトに関わることはないかもしれませんが、企業内の情報収集はできるし、つながりを作っておくと思わぬ方向からヘッドハンティングされたりすることもあります!(引き抜きはご法度なので、別会社の営業さんとかからお声掛かることが多い)
そして、契約期間が決まっている。これが不安に思う人が多いかもしれませんが、職場環境良くないなとかこの仕事は自分に合わないなと思ったときも気兼ねなく更新しないを選択できる。正社員だと退職手続き諸々面倒臭いですが、派遣だとそういう手間がない。
そうやって派遣でいろんな仕事を経験してきた私はいろんなスキルを身に着けてきました。その中でどの会社にも通ずるのが「この人になら仕事を任せても大丈夫」って上司から思われることです。要は信頼されることが大事。
派遣だろうが正社員だろうがバイトだろうが結局仕事をする上で大切なのは職場内での信頼なのです。信頼されるだけで社内で自分のやりたい仕事ができるし、普通に仕事をこなすだけで勝手に評価がぐんぐん上がっていきます。立場は関係ないのです。学歴は関係ないのです。
いろんな職場で信頼を得てきた私のノウハウを皆さんに紹介します。
愛想は最大限良くする
「仕事ができる人間」と認めてもらう前に、人として好かれるようになるのが第一の目標。面接でも第一印象がかなり大事になります。
私は常に明るい気持ちで接することを心がけています。
仕事とはいえ、相手の機嫌が悪いときはこちらも気を遣いますよね。
仕事をたくさん抱えて、いつもイライラしている人…。何かよくわかんないけど、自分に対していつも当たりが悪い人…。社内に一人や二人いませんか?私は自分がそういう人にならないように心がけています。
いつだって相手も自分も気持ちよく仕事ができるほうがいいに決まっています。
一度ついた悪い印象というのは、ビジネスにおいての影響は大きいです。挽回するチャンスがまた巡ってくるとは限りません。まず、ほぼほぼ2回目はありません。そのためいつだって愛想を最大限引き出せるようにしておくことが大事です。
・自分の機嫌は自分で取る
自分の機嫌を自分で取ることが出来ない大人の人多いですよね。でも、他人は自分にそんなに興味がないので、自分の機嫌を誰かが取ってくれるなんてことはほとんどありません。ましてや会社内ならなおさらです。触らぬ神に祟りなし状態でそっと人が離れていくのです。
自分の機嫌は常に自分で取りましょう。
「今日は朝から雨でどんより気分」みたいな日は、テンションが上がるような傘を1本買っておくとか、仕事の進捗が良くなくてイライラするときは気分転換に仲の良い人と話したり、一旦デスクから離れてチョコレート食べたり。
そんな些細なことでも人って意外と単純なので、気分が変わってすっきりしたりします。自分の機嫌をいつだってとれるように、常に自分のテンションの上がることや物を身に着けておきましょう。
・興味を持つこと
相手と会話しているときの相槌に表れがちなのが、「興味の有無」です。人は自分のことを理解してくれる人に心を開くもの。自分の話を相手が興味を持って聞いてくれたら誰だって嬉しいですよね。
仕事を教えてもらってる時はメモを取る、調べる、理解する。当たり前のことですが、意外と出来ていない人が多いように感じています。最近ではメモを取ることも少なくなっていますね。なんでもいいんです。スマホでメモを取るでも、ボイスメモに会話履歴残すなど、Teams等でミーティングの場合は画面録画でもいいんです。
まずはこの話に興味がありますよ、という姿勢が大事なのです。
ビジネスであれば、相手の会社のことは調べる。どんなビジネスを展開していて、どんな商材を取り扱っているのか。最低限、理解しておくだけで話の幅がぐっと広がります。
対個人であれば、この間話していたこれについて興味を持ったので調べてみましたとか、もっと詳しく教えてほしいですとか。
自分のことを理解してくれようと努力している姿を見ると嬉しくなりませんか?話が弾むと楽しいし、嬉しいですよね。
私の後輩にめ~ちゃくちゃ人の懐に入るのが得意な子がいて、観察をしていると「〇〇さんがこの間好きっていっていたこれなんですけど~」とか「この間、旅行に行ってきたんですけどそこのイベントで〇〇があったのでお土産に買ってきました!」など相手の好きなものを把握して、ナチュラルに嫌味なく株を上げていたのです。
私はその彼女を見て上の人に好かれる行動を学びました。
今それを生かして実践中ですが、効果はてきめん。部内で私の株は急上昇と言うわけです。
・聞き上手になれ
相手の話をどんどん引き出すためには聞き上手であることも大事です。話を聞くだけってシンプルなのにすごく難しいです。相手に「この話つまらないかな?」って思わせてしまう聞き方だとダメです。
適切な相槌、適切なリアクション、それをするタイミング。相手が話をしていて不快感を感じさせない聞き方が大切なのです。
日常生活だとこの聞く行為が意外にもおろそかになっていたりします。(私もよく旦那に怒られます)
なので仕事ではしっかり相手の話を聞くことを心がけています。
・声のトーンを少し上げて、いつも笑顔に
テレビのアナウンサーさんを想像してください。普通の声でしゃべるよりも気持ち声のトーンが高く、口角があがっていますよね。それを目指してください。いつもより2割程度トーン上げて、口角を上げるだけで、愛想の良い明るい人に見えます。
大げさにやりすぎると返って逆効果のときもあるので普段は2割程度明るいを意識してみてください。自分は根暗だな…と思う人は4割くらい上げていってみてください。(とにかくアナウンサーさんを目指す!)
縁と運を大事に
仕事で一番重要な要素が「縁」と「運」です。
会社に所属していようが、フリーランスでだろうが、縁と運がないと良い仕事には恵まれません。
良い縁に恵まれれば、良い環境になっていき、良い環境に恵まれれば、良い運がやってくる。良い縁が良い運を運んでくる場合だってありますよね。
良い縁に恵まれるためにも、先述した「愛想」が大事になってきます。
縁と言うものは不思議なモノで、「あの時一言声をかけたのがきっかけ」とか「あの人の繋がりが巡り巡ってここに繋がっていた」とか思わぬところからやってきたりもします。そのチャンスを逃さないぞ!という気持ちでアンテナを張り続けていると、出会いがあったりします。
運も同じです。いつだって運が自分に向いているわけではありません。「乗るしかない、このビッグウェーブに!」っていう状況を逃さないように、運を味方につけるために、縁も運も大事にしましょう。
・すべての縁を大事にしなくてもいい
縁には良縁も悪縁もあります。悪縁はさっさと切り捨ててしまいましょう。
「もしかしたら良縁になるかも・・・」と思っても、今、良縁だと感じていないのであれば、切ることをおすすめします。
本当に良縁であれば、きっとまた繋がります。
今現状その人そのものとの縁が自分の中のしこりになるようであれば、切ってしまいましょう。その人そのものに取られる時間がもったいないです。タイムイズマネーです。
そしてそういう人は良い縁、良い運を持ってきてくれません。
自分の周りの人自分の周りにあるものは、常に自分のことを大事にしてくれる、自分のテンションが上がるものであることが、自分の機嫌を取るためのコツでもあります。
雑な仕事はしない
当たり前のことすぎて書かなくてもいいやと思ったのですが、人によって雑さ加減って違うと思うので私の中での「雑な仕事」の定義を書いておきます。
・仕事を途中で投げ出す
普通に考えてあり得ないことです。仕事を請け負ったのであれば最後まで完遂しましょう。もしも、最後までできない事情があるのであれば、必ずきちんと引継ぎを行いましょう。そして引き継いだあとも必ず進捗確認をしましょう。(退職の場合は別ですが)
この進捗確認を怠っている場合が結構多い気がします。私も後輩から仕事を引き受けたときなど、進捗確認されたことがないです。信頼されているからで済めばいいのですが、「もう自分の手から離れたから関係ないや」の意思でいるのであれば問題があるかなと思います。
この進捗確認の一言あるかないかだけでも結構上司からの評価は変わってくるイメージあります。
・上下左右への報連相がない
フリーランスとか一人親方とか自分だけで請け負っている仕事なら話は別ですが、会社で働いているのであれば必ず上下左右への報連相はしましょう。
あなたの会社には一人で業務を抱えている人、仕事を隠している人、いませんか?その人が休んだときに業務が滞ったり、客先に迷惑をかけたりしていませんか?
そうならないためにも上下左右への報連相はしっかり行いましょう。
重要なメールには上司をCCに入れる、一人じゃ請け負いきれない仕事になりそうなら同僚に相談する、簡単な自分の業務を下に引き継ぐ。
自分がもしも突然倒れて入院したら?身内に何かあって数日休みを取ることがあるかも?など、常に突発的なトラブルがおこる可能性を考慮しておきましょう。
・業務上困ったことがあっても放置
意外にも多いこの問題。会社によっては切り込むこと自体が自殺行為の場合もありますが…。そういう危険性がない限り困ったことは放置せずに解決しましょう。
そもそも普通に仕事をしていて知らないことがあると不安になりませんか?
困ったことがあって業務が滞ることがストレスになりませんか?
私はすごくストレス感じるタイプなので放置は基本的にしないです。
解決しようと動いてみて解決できないこともたまにありますが、一旦は解決に向けて動いてみます。
そういう小さな働きを見てくれている上司だと、またこれで評価が上がったりするものなのです。
即レス・即報連相が基本
メールは基本即レス、問題があれば即報連相。徹底しています。
確認作業に時間が取られ、メールで即レスすることができないときは「確認にお時間をいただいております。〇〇日を目途に再度ご連絡します」等で返信をします。
特に問い合わせ等のメールは差出人も問い合わせの結果が早く知りたいはずなのです。それを結果がわかるまで何日も放置されるのはとても不安ですよね。なので、こういう状況だから結果がわかるまで時間かかるよと教えてあげるだけでもいいのです。
業務上問題が起きたときは上司へ即報連相しましょう。自分に非があるときもミスを隠すことはおすすめしません。あとでバレたときのほうが大変だったりするのです。
また、業務遂行に日数がかかっているときもたまに進捗状況を定期連絡したりするときも必要です。これは業務にもよると思いますが、「あの件どうなった?」と上司に聞かれる前に「あの件の進捗ですが~」と雑談っぽい感じで進捗を報告しましょう。きっと上司は本人に進捗を確認する前から「あの件どうなってるのかな・・・大丈夫なのかな・・・」と考えているはずですから。
先読みして楽をする
仕事をする上で重要なのが「いかに自分の仕事を楽にするか」です。
任された業務はなぜやらなきゃいけないのか、このやり方が一番効率が良いのかなどを常に考えて仕事をしましょう。
例えば仕事も一人ですべて完結する仕事もあれば、自分に回ってくる前に誰かが手を加えている場合、自分の後に誰かが作業する場合があります。
A~Fの工程のうち自分はCだけやっていて、上流や下流が何をしているのか知らない…ということはありませんか?
もしそのような業務があったら少しずつ全体の流れを把握するようにしてみましょう。仕事の全体像が見えてくると、不要な作業をしている場合などが見えてくることもあります。
「前任者から受け継いだ業務だから何も変えずにここまでやってきた」というパターンも多く存在すると思います。しかし、上流や下流の仕事を知ると「この資料は不要だった」とか「この工程省いても問題ない」とか見えてきたりします。
省ける無駄な工程は省いてしまいましょう。
ただし、仕事というのは何か理由があってやっていることも多いので、必ず上司に相談した上で業務の効率化を図ってください。
全体の業務の流れがわかると、先が読めるようになってきます。
この資料を作るときはこうしておいたほうが後々自分が楽だな、とか、いま営業の進捗的にこっちの作業の準備をしておこう、とか。
自分の工数で減らせるものは減らして、新たに受けられる仕事はチャレンジしていきましょう。新しい仕事で新たなスキルを身に着けたり、磨きをかけて、自分の社内価値を高めていきましょう。ただし、たくさん残業しなくちゃいけないとか自分の工数を増やしすぎないように調整してください。
餅は餅屋に聞け
業務上わからないことやもっと詳しく知りたいことが出てきたときは、大元の担当者に聞きましょう。
例えば、社内システムのことで不明点があるならシステム管理者に、経費のことで不明点があるなら経理の人に。サービスデスクがあるならそれも活用してどんどん自分の知識として取り入れましょう。
なぜわざわざ大元の担当者に聞くのか?
会社内での繋がりを増やしていくために「他部署の人に自分の名前や顔を覚えてもらう」ことが目的です。実はこれって意外にも評価につながっていたりします。
例えば、部長や本部長など自分の評価担当の人が、他部署のお偉いさんとの会議で「そういえば、君のところの〇〇さんが~」と自分の話題を耳にするかもしれません。そうすると「他部署とのコミュニケーションも取れる人間なんだ」と評価につながる可能性があるのです。
仕事をする上でわからないことがあったら調べるのは当たり前のことですが、ここで積極的に他部署とコミュニケーションを取りに行く人と行かない人は大きく分かれると思います。他部署とのコミュニケーションは積極的に取って、縁を結んでいきましょう。
色んな部署に縁を結んでいると異動があったときもスムーズに馴染めたり、逆に異動届けを出したときにスムーズに受理されたりする可能性も生まれるのです。
仕組み化・見える化
マニュアルが古い、口頭で説明されたのでマニュアルが存在しない、自分の業務が多岐に渡っているので何をやっているのか口で説明するにはちょっと難しい。
【仕組み化】マニュアルを作ろう
マニュアルが古い、マニュアルが存在しない…。ないならつくればいいじゃないの精神で自分でマニュアルを作成しましょう。
マニュアルを整備するというのは意外と大切なことだったりします。大企業の業務を請け負っている私はいつも企業で用意されているマニュアルにイライラしています。これ何年前のマニュアル?システム変更前のじゃない?なんてことは多々あります。
もうそれなら最新のマニュアルを自分用に作ってしまえばいいじゃない、と新たにマニュアルを作成したら、それが部内の人間に好評で我が部署では私が作ったマニュアルが機能しています。
それがまた評価に繋がっていくんですよ。それに転職する際にもマニュアルの作成をしていたことって結構アピールポイントになったりもするんです。
マニュアル作成時のポイントですが、
・難しい文言は使用しない
・中学生にもわかるように
・誰がやっても同じにできるように
を徹底しています。画面のスクショを添付したりして誰が見てもわかりやすく誰がやっても同じ結果になるように作ることです。
オリジナリティを出そうとしなくていいのです。メモ的なのでもいいのです。
【見える化】タスク管理表を作ろう
自分の業務を見える化することによって、業務効率も生産性もアップするし、なおかつ上司も業務を把握しやすくなるので、評価がしやすくなります。上司の見えないところでいくら頑張っても結果が伴ってこなければ評価にはつながりません。
業務の見える化、つまりタスク管理表を作って自分の仕事をアピールすると同時に、同僚や上司に業務の透明性が確保できて、自分が突然いなくなっても大丈夫なようにしておきましょう。
タスク管理表のポイントは
・いつなにをやるか
・どこまですすんでいるか
・作業時間はどれくらいか
・期限はいつまでか
を最低限記載しましょう。
仕組み化・見える化をすることによって、業務を自動化を推進することもできます。
おわりに
今回は私の「評価される人間になるための仕事術」を書いてみました。
好評だったらもっと詳細に書こうかな~なんて調子乗ってみます。
書いてみて思ったことは、別に書くまでもない当たり前の事じゃん、って思ったのですが、以前何かの本を読んだときに「自分の当たり前のことは他人の当たり前ではないし、その知識を必要としている人がいる」という言葉おを思い出して頑張って書いてみました。
誰かの新たな発見になれば幸いです。