カレーなるセッション|京都
そうだカレー、食べよう
明治時代にイギリスから日本に伝わったとされるカレー。
今や日本食と言えるほどに独自進化を続けたその生態系は、無限の広がりを見せています。
そんなカレー生態系でも不動の人気がカツカレーです。
カツカレーの発祥には諸説あります。
①東京浅草の洋食店「河金」説
1918(大正7)年、トンカツを載せた丼にカレーをかけて提供した「河金丼」
②新宿の洋食店「王ろじ」説
1921(大正10)年、名物のトンカツをカレーライスに載せた「とん丼」
③銀座の洋食店「銀座スイス」説
1948(昭和23)年、読売ジャイアンツの千葉茂選手が、カレーにカツを載せて欲しいと頼んだ特別メニュー
何はともあれ、今では日本発のカレーメニューとして、海外でもファンが多いそうです。
私も大好きなカツカレー。
特に、忙しく動き回って腹ペコだったりすると食べたくなります。
そんな時、私が通うお店が、
「とんかつ甘辛カレー コルトレーン」さんです。
京都市中京区、地下鉄「市役所前」駅すぐ。
高瀬川沿いの京町家を改装した店内は、厨房を囲むようにL字のカウンター席のみ。
私の定位置は最奥の席です。
傍に小さな坪庭も設られています。
店名は1950〜60年代にかけて活躍したJazzの巨人『John Coltrane』から。
ジャズの名盤のように変わらぬ味と記憶が蘇るカレー店にしたいとの思いが込められているそうです。
そんなお店の壁にはズラッとJazzのレコード・CDジャケットが並びます。
とても落ち着く大人な空間。
まるでバーかカフェのようです。
メニューは、三元豚を使用した
ヘレとロース2種類の欧風甘辛カツカレー。
揚げ野菜カレーや
チーズほうれん草カレー、
数量限定のメンチカツカレーもあります。
カツはトッピングでの注文も可。
揚げ野菜カレーにカツも載せちゃう贅沢メニューも可能です。
今回は定番、ヘレのとんかつカレーを。
私は生卵をトッピングします。
私好みの青色が美しい平皿。
ご飯にはルーがたっぷりとかけられています。
そこに、厚切りトンカツが一口サイズで整列。
食べやすい心遣いが嬉しい限りです。
いただきます。
まずはルーとご飯をひとすくい。
スパイスの風味がグワっと鼻の奥まで広がります。
食べるほどに辛味が重なっていく感じ。
結構シビレてくる!
ここでトンカツを一口。
ジューシなお肉から甘味と旨味がジュワジュワとにじみ出てきます。
トンカツってこんなに甘かったっけ!?
お互いを引き立て合って、
更なる美味さへと駆け上がります。
さらに、生卵を。
辛味が抑えられて、
一気にまろやかになっていきます。
し・あ・わ・せ
あとは、カレーとトンカツと生卵が絡み合いながら、エンディングへと流れ込む。
ソロでは出せない味わいのセッション。
まさに記憶に残る名盤カレーです。
ごちそうさまでした。
月・火には数量限定で特製スープカレーも提供されています。
ホロホロほぐれるチキンレッグと、
ゴロッとした揚げ野菜がとっても美味しい逸品です。
肉汁たっぷりメンチカツカレーも、カツを押しのけるほど美味しいですよ。
ぜひ、ご堪能ください。